みやこＳ　予想〜フロック視〜

　”フロック視”競馬用語で意味は勝ち馬等をまぐれ勝ちと視ることである。人気薄の馬が穴を開け勝った時に主に使う手法だ。その手法が吉と出るか凶と出るかが判明するのはフロック視した対象馬が次のレースに出た時だ。例えば１０番人気の馬が優勝したとしよう。そうすれば、おのずと次のレースでは人気が上がる、１番人気になることもまれではない。仮に１番人気になったとしよう。”フロック視”したなら自信満々に消しの一手だ。勿論成功することもあるが、時にフロック視が悩みの種になることもある。現に私は今年のダート中距離戦線、ある馬をフロック視していたことで非常に苦しんだ。
　馬の名前をはっきり言おう。クリノスターオーだ。事の発端は平安Ｓだ。当時のこの馬は前走１６着で１２番人気の超がつくほどの伏兵。しかし、結果はこの馬の優勝。これは私も夢かまことか分からないほど信じられない状況だった。現に私は当時出走していて同じ勝負服だった”クリノヒマラヤオー”と直前まで勘違いしていたぐらいだ。でも、私だけではなく多くのファンがフロック視していただろう。続く、エルムＳでそれを裏付けるかのように前走重賞を勝っているにしては５番人気の低評価。しかし、結果は２着と好走。内容もジーワン馬のローマンレジェンドと互角の内容。これにより多くのファンは「フロック視ではない」と目が覚めただろう。しかし、私はおろかだ。この結果を目の当たりにしても前残りのレースで粘っただけと一刀両断。しかし、事件は起こった。シリウスＳ、今回ばかりは堂々の１番人気。私は、再三なるフロック視、差し決着になるやすいコース形態、ボロが出る、そう確信し１番人気に推したファンを嘲笑っていた。結果は周知の通り、クリノスターオーが先行押し切りのぐうの音も出ない完勝。嘲笑われるのは私の方だ。さあ、昔話はこの辺にして今回の予想に入ろう。もう、私はこの馬をフロック視するようなバカなまねはできない。だからと言って私にもプライドがある。前走までバッサリ切っていた馬を熱烈な手のひら返しで本命にはできない。そんな”尻の軽い男”になりたくない。ここは意地の○評価だ。
　◎ブライトラインで勝負させていただく。私は嘘は嫌いだ、はっきり言おう、前走のエルムＳで本命評価をさせていただいた。こういう事実は普通なら隠したがるが、私は包み隠さず言う。過去の自分の予想も次の的中に向けての参考になると考えるからだ。時に私はこの馬が大好きだ。しかし、悲しいことに相性は良くない。去年このレースを優勝した時もエルムＳで見限り低評価だった。大好きな馬が勝つというこの上ない幸せの時に素直に喜べなかった。だからこそ今年こそは見限らない。一度、本命にした馬を早々見限らない、そんな”一本筋が通った男”になりたい。今年こそ大好きな馬の勝利を笑顔で見届けたい。ただ、そんな感情論だけを語っているだけでは歴戦の予想家に一刀両断されるだけだ。もちろん、根拠がある。去年の優勝馬、これだけの事実に詰まっている買い材料は数知れず。コース適正はもちろん、季節の適正、ペースの適正が去年の優勝馬という一言に集約される。さらに、ジャパンカップダート４着、フェブラリーＳ５着のダートジーワンでの強さ。前走の遠征帰りの影響での大敗から、立て直すべく挟んだ放牧と、このレースに向けた陣営のやり具合、それにこたえるべくの調教の良さ、これぐらい挙げれば歴戦の予想家達も納得してくれるはずだ。
　▲マイネルバイカが”フロック視”されているようだ。前走オープン戦を快勝したにも関わらず現時点で１２番人気の低評価。昔の私なら同じようにフロック視していただろう。ただ、今はクリノスターオーの教訓で全てを学んだ。もう、不当なフロック視はしない。ゆえにこの馬は東海Ｓ３着があるれっきとした実績馬、逆にこのところ調子を落としていてやっと前走で実力通りに戻ったと言ったところだろう。もうクリノスターオーの二の舞にはならない、決意の▲評価だ。
　以下、ここのところ勢いがあり去年の２着馬△インカンテーション、衰えが見え隠れしてきたが実績、実力馬の△ニホンピロアワーズ、マイペースに行かせたら非常に怖い△サトノプリンシパルまで抑えたい。

◎ブライトライン
○クリノスターオー
▲マイネルバイカ
△ニホンピロアワーズ
△インカンテーション
△サトノプリンシパル
◎単勝
◎-○▲△△△ワイド５点