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2015/08/22 11:16

札幌記念 予想

 2015年の函館記念。私にとって非常に思い出深いレースとなった。私が尊敬してやまない師匠ことハギノハイブリットの魂のロングスパートでの激走。それを阻んだダービーフィズの末脚。あそこまで来たら師匠に勝ちを譲っても良かったのに……。とまあそんなことをのたまったところで競馬は勝負の世界。そんな甘い主張は通用しない。
 
 ここで私は柔軟な思考力を使う。ハイペースでロングスパートという見事に型がはまった師匠を封じた◎ダービーフィズという馬はとんでもなく強いのではないか。
 その論はまず正しい。正確に言えば”強くなった”であるが――。3歳時は名前の通りダービー馬候補の一角と称された素質馬。だが、ワンパンチ欠き重賞戦線で勝負できないというレッテルが張られたその姿にいつしか人々はこう呼ぶようになった。”名前だけの馬”と。
 しかし、彼はそんな屈辱を糧に成長した。それは、いつしか古馬混合の重賞を勝てるほどに――。もうあの時のワンパンチ欠けていたダービーフィズの姿はどこにもいない。王者たる風貌さえ見え隠れする”名前にふさわしい馬”に成長した。
 感情論を終いにしてここで理詰めに入る。私の火山のように熱き思いはこれまでにして、冷凍庫のような冷たい理論予想にこれから入るので、ここからはしっかり着込んで予想を聞いてほしい。この馬のタイプは分かりやすい。単純な”スロー瞬発力型”。道中ペースが緩み切ったところをラスト3Fでキレキレの脚を使うタイプ。これまでにこの馬が好走したレースはセントライト記念(37.1-35.9)の2着、ディッセンバーS(37.0-35.4)3着、府中S(36.8-34.6)1着、全てが後傾ラップのスロー戦。ちょっと待ってほしい。ここでなにか矛盾が発生していないか。さて突然だがクイズです。一体、矛盾とは何でしょう。
 コマーシャルとかないので早速答えを発表しよう。函館記念はどういうレースだったのか。ロンスパ師匠が持ち味を爆発させたように(34.9-36.8)の前傾ラップのハイペース戦。つまり、この馬の適性とは真逆のレース質。そう、この馬は不得意なレース質に対応できるほどここにきき急激な成長曲線を描いているのだ。
 今回のレース質は分かりやすい。トウケイヘイローという明確な逃げ馬がいるからだ。このトウケイヘイローが刻むペースは精密機械のように正確無比。特にここ2戦の1000m通過タイムが59.5と全く同じ。今回もその前後のペースで確定。函館記念の1000m通過タイムが58.6なので1秒ほど遅い。つまり、前走よりもダービーフィズ向きのレース質となる。急激な成長を遂げたダービーフィズが得意なレース質で競馬をすればどんな伝説が起きるのか非常に楽しみである。さらに、鞍上は重賞男岩田康成。破竹の重賞5連勝をしているのだから、6連勝できない道理は見つけることができない。
 さあ、最高の条件と最高の相棒を手にしたダービーフィズよ。その名に恥じない最高のレースを見せてくれ。

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