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2015/06/06 15:32
安田記念 予想
2013年、5月5日。彼の挑戦は若さゆえの過ちを犯し、儚くその挑戦は断たれてしまった。
あれから、2年もの月日が経った。もうあのころの彼とは違う。経験を十分に積み、満を持してあの時の同じ府中1600mの舞台に戻ってきた。
その馬の名は◎レッドアリオン。もう、あの頃の弱い自分とはおさらばしている。まずは、出遅れ癖。3歳時には幾度となく出遅れてしまったが、今は逆にスタートが良い方にまで改善した。次に先行力。3歳時には後方策しか打てなかったが、今では先行策もできるように、前走は先行してレースをコントロールしつつ勝って見せた。弱点を克服し、さらに十分な実績を積んだレッドアリオンに死角などない。
この馬に注目した理由はペース面だ。先週のダービーで私はスローペースと読んでいたが、結果はハイペースと真逆という苦すぎる事態に陥ってしまった。ただ、このレースは大半の人がスローペースと予想していた。しかし、結果はハイペース。なぜこんなことが起こってしまったのかというと、それは騎手心理が起因だろう。スローペースと見たら騎手は積極策を取る。結果はハイペースとなる。想定されているペースと逆になるのも競馬ではよくある話だ。
今回も例外なく逆転現象が起こるはずだ。例年の傾向、今回のメンバー構成をみる限り、誰もがこう思うだろう。ハイペースだと。だからこそ私は逆にスローペースを想定する。それに、先週のダービーのハイペースの直後だ。いやでも、騎手は慎重になるだろう。私は騎手心理を完璧に読み取った。
つまり、上がりは33秒台前半を要求されるレース。だとしたら32秒台を二度も計時しているこの馬が嫌でも目につくと言うわけだ。
そもそも、このレースは若い馬が少なすぎる。4頭以外全ての馬が6歳以上という高齢レース。スピードが問われるマイル戦なら、やはり若い馬を選びたいと言うのも選定理由の一つだ。
スローペースならこの馬の瞬発力も爆発するはずだ。○カレンブラックヒル。今でこそ、微妙な実績だが3歳時の彼はそれはそれはとんでもなく強かった。毎日王冠まで無敗という破竹っぷり。その力がこの舞台で復活しそうだ。そもそも、2000mを多く使われているこの馬だが、ベストは1600m〜1800m。無敗の時もこの距離以外使うことはなかった。しかし、無敗時に初の2000mである天皇賞秋で5着と無敗記録はついえた。これを見る限り、1600m〜1800mがベストなのは間違いない。過去2回の安田記念はハイペースが敗因。スローペースの今回なら、天皇賞春のゴールドシップのパターンと同じ、三度目の正直がありそうだ。G1を勝ったことのある舞台で復活だ。ただ、桃枠なのが残念。
▲フィエロはとにかく前走が強かった。遠征開けで休み明けという過酷なローテ、決して得意ではないスローペースの瞬発力戦。それに、直線で不利を受けながら、勝ち馬を猛追しての3着。強すぎるの一言だ。今回は叩き2戦目で間違いなく状態は良化。素質馬の初G1制覇は目の前だ。
△メイショウマンボはやっと内枠を引いた。意欲に難があるこの馬だが、内枠で馬を外に置いたらやる気を出してくれる馬。近走もやる気がなかっただけで、衰えとかそういうたぐいではない。やる気を出せば、いつでも馬券内に持っていける。
△ダノンシャークは安田記念巧者。豪華メンバーが揃った一昨年、去年でも4着、3着とまったく引けを取らない。岩田騎手を用意して、三度目の正直の舞台は揃った。
△ヴァンセンヌは典型的なスロ専。足を貯めれば終いは確実にキレるところがグッド。東京コースを徹底的に使ってきてるローテも良い。
△モーリスは取捨に迷ったが、やはりこの馬は一瞬の脚を使えるのが特徴であって、長い脚を要求される府中は若干適性とずれている。ただ、前走の勝ち方は簡単にできるものではないし、あっさり勝っても不思議ではない。
あの日のリベンジの舞台は整った。府中の社を赤く燃えがある。
◎8レッドアリオン
○16カレンブラックヒル
▲10フィエロ
△4メイショウマンボ
△1ダノンシャーク
△13ヴァンセンヌ
△6モーリス