アンタレスＳ　予想

　地方馬の中央参戦はいつ何時でも心が躍るものだ。古くはハイセイコー、オグリキャップ。最近ではコスモバルクやプレイアンドリアルといった感じだ。しかし、その半面、初戦となると中央馬の対戦成績が無く、どれくらい強いのか未知数なので馬券的には手が出しづらい。しかし、強い馬なら当然馬券に絡むことができるつまり狙うなら中央競馬に参戦する初戦。実力馬の思わぬ高配当が期待できるのは確かであろう。最近でもこの現象が起こった。カペラＳのサトノタイガーだ。この馬は元々中央馬なのだが、成績が振るわず地方入り。地方でめきめきと鍛え交流Ｇ１で２着まで来るレベルまで成長した。この勢いで、満を持して中央参戦。しかし、直近でＧ１２着にも関わらず７番人気の低評価。普通ならおかしなオッズだが、地方馬というフィルターがかかって皆、疑ってしまったのだろう。恥ずかしながら私もその中の一人だった。しかし、結果はダノンレジェンドの陰に隠れていたもののそれでも堂々と２着を確保した。地方馬でも強い馬はちゃんと馬券に絡むのである。

　そんなことを念頭に置きつつ今回の◎サミットストーンを見てみよう。この馬もサトノタイガーと同じく元中央馬。サトノタイガーと同じく地方入りしてみるみると成長。暮れの東京大賞典ではフェブラリーＳを連覇した現役屈指のダート馬である、コパノリッキーと差の無い競馬をした。これを見る限り中央のトップダートホース相手に闘えるのは証明された。前走のダイオライト記念は距離が敗因だろう。ダートでは異質の２５００ｍという距離なので、あまり深く考えない方がいいだろう。それよりも先ほど挙げた東京大賞典と前走の川崎記念３着という交流Ｇ１で馬券に絡んだ実績をおおいに評価したい。サトノタイガーで証明されたように交流Ｇ１で馬券に絡むようなら中央競馬に参戦しても馬券に絡むはずだ。私の意図したとおり現在１００倍を超える超配当。久々の中央参戦で皆が疑っているところを、私だけは自信を持って本命に挙げる。

　○ナムラビクターは現役屈指のムラ馬。前走は走る気持ちが無かったと考えれば、敗因はそれだけで片がつく。これまで、この馬が着々と積み上げてきた戦績を見る限り強いのには変わりない。たった一戦で評価を落とすのなら積極的に狙いたい。勿論、ムラ馬なので今回も走る気が無いかもしれないが、去年勝っている舞台なので恰好はつけてくれるはずだ。

　この中で実績最上位は▲ローマンレジェンド。７歳でやや衰えはきているものの、これまでの実績を考えれば当然ここでも上位候補。間隔が開いたローテも好感が持てる。

　以下、今は１８００ｍのゆったりした流れの方が合ってそうな△ワイドバッハ、厳しい流れが合い、本格化してきている△イッシンドウタイ、前々走の勝ちっぷりが秀逸だった△アスカノロマン。

　明日は昨年の地方代表馬の鮮烈な中央デビューが見られるはずだ。いや、目撃する。

◎１０サミットストーン
○４ナムラビクター
▲１１ローマンレジェンド
△１４ワイドバッハ
△６イッシンドウタイ
△１６アスカノロマン