安田記念　2021　予想

今年の安田記念は14頭が参戦。頭数がやや少ないもののメンバー的には揃っていて、見所はありそうな感じはある。
　
安田記念を含む東京のマイルＧ１は展開的な要因が大きい。元々序盤から流れやすいコース形態でもあり、根本的なスピードを問われた上でなおかつ直線でもそのスピードを維持し続ける能力を求められ、そこそこハイレベルな一戦になりやすい傾向はある。この安田記念の勝ち時計だけを見ても過去10年で5回も1分31秒台での決着になっているし、一昨年の2019年は1.30.9とついに1分30秒台のタイムまで出た。まぁかなりの高速馬場になるケースが多いので、こういう時計も当たり前と言えば当たり前。

ただ今年に関しては馬場状態が多少カギになりそうな感じはある。まず木曜から金曜にかけて全国的にそこそこの量の降雨があって、土曜日午前9：00の時点で東京の芝の馬場状態は稍重。普通に考えれば日曜のレース開始時刻までには良馬場に回復するとと思われるが、同時に土曜日午前9：00の時点で東京（府中競馬場の）の天気予報は日曜10：00くらいから降雨があって12：00頃にはかなりの降水量の降雨予報。レース開始前後の15：00もそのまま降雨予報で、止むのは19：00〜20：00頃という予報が出ている。
　
私自身が気象予報士じゃないし、関東の人間でもないので天候の読みに自信は無い。あくまで他所の天気予報をアテにした情報なので信憑性に関しては何とも言えないのが現状。ただこの予報を元に当日に馬場を推測すると、雨の降りだしそのものが相当遅れない限りは雨が影響した馬場になる確率は高そうに思える。そうなると出走メンバーの中には前半要素や根本的なスピード面を問われて？がつく馬も多く、これらの馬にもチャンス到来となる。14頭と若干手薄な感のあるメンバー構成でも、馬券的面白さはグッと増したような気がする。
　
前述のようにレース当日の昼前からそこそこの降雨があると推測。馬場がどこまで悪化するかの読みが難しいが、良馬場は無いと判断。不良まで悪化するとは今のところ思っていないので、稍重〜重を想定して予想を組み立てていく。
　
まぁ降雨の予報があると言っても◎グランアレグリアは不動の軸となると思う。2走前の大阪杯が重馬場を苦にしての敗戦と受け取られているが、実際のところ距離面と展開的な要素が大きかったようにも見せた。まぁ勝ち馬（レイパパレ）には完敗だが、あのレース内容でコントレイル（3着）相手にクビ差4着なら上出来で、むしろ重馬場だからコントレイル相手に僅差の結果に粘れたという風にも見れた。
　
昨年のこのレースの覇者でもあり、前走は牝馬限定のレースながら同じ舞台で完勝。2人気濃厚のサリオス相手には違う条件とはいえ前走の大阪杯で先着したし、3人気インディチャンプは昨年の安田記念で0.5秒差をつける内容を見せている。新勢力を含めた未対戦組との力関係を見てもこの馬が有利かなという感じがある。後は馬場が渋ってのレースになるとして、どのように力関係が変化するかだろう。正直大阪杯の内容からも稍重程度ならグランアレグリア側にプラスとなるような気がする。
　
相手筆頭は〇ラウダシオンを抜擢。通常の高速馬場での勝負となるとどうしても加速力の面で見劣る可能性が高かったが、馬場が渋ってそこまで極端な加速を問われない形なら浮上の余地は十分にあると見る。出負け癖はあるものの、ある程度先行する形を取れれば結構な粘りを見せてくれるはず。元々渋馬場でも走れていた馬だし、渋化は結構なプラス要素になると見る。
　
同じく馬場渋化を想定するならで浮上させたいのが▲カラテ。こちらもラウダシオンと同様で、高速馬場でのレースや決め手勝負の形にに若干の不安があった馬。序盤のペースが多少でも緩くなるなら先行しての粘り腰が期待が出来るし、後続の馬の末脚が渋馬場で削がれるような展開になれば…というところに期待して3番手としたい。
　
後は渋化で最後１Ｆの甘さは解消される可能性があるが、肝心の加速力も削がれる感じがしたので評価を下げ気味にした△インディチャンプ、正直渋化がどう転ぶか予測できないが、ＮＨＫマイルＣで見せた後半のＳＰ持続力を認めて△シュネルマイスター、高速馬場でパフォーマンスを上げて来た点が気になるが根本的なマイル適性は高そうな△ケイデンスコールまでを候補としたい。
　
【買い目】
馬連：◎◯▲ＢＯＸ
三連複：◎◯▲軸△流し