595件のひとこと日記があります。
2020/12/27 16:34
阪神カップ ホープフルS 有馬記念 簡易回顧
阪神カップ
道中は11秒台前半を連発するラップでソコソコ流れる展開。その中で最後まで緩まないSP持続力勝負。2着から7着(同着)までが1.20.0〜1.20.2のタイムで走破する大接戦の展開。その中で勝ち馬ダノンファンタジーは好位のインからスパッと抜け出して後続を0.3秒の差をつける完封。高速馬場とSP持続力を見せつける格好となった。2着マルターズディオサは大外枠もスッと好位につけて最後まで粘る形。距離短縮で良さを見せたのもあるが、やはり上位2頭に関しては道中の位置取りが大きく影響したと思う。3着インディチャンプは中団後方の位置から大外を回して3着だから仕方ない所はある。前述のように位置取りの差がモロに出た格好だろう。4着サウンドキアラも結果的には位置取りの差。微妙に噛み合い切らなかったという印象で悲観すべき内容でもないか。5ちゃくのクリノガウディーは出遅れから中団の競馬。直線一瞬良い脚を使って伸び掛けたが最後の1Fで止まるいつものパターン。出遅れもありながら最内枠が功を奏して上手くリカバーしてこの結果だからさほど評価できないかもしれない。
ホープフルS
時計の掛かる馬場での持続力勝負に。その中で好位追走からそのまま押し切る競馬を見せたダノンザキッドはスタミナ兼パワー型という印象か。ただ東スポ杯を瞬発力勝負で制しており、タイプ的な判断が非常に難しくなった感じ。春の大一番を前にどこかで加速勝負の形をもう一度だけ見てみたい。2着オーソクレースは出遅れなかったし、反応の良さと一瞬の加速力を見せて来た内容。ただゴール前は明らかに甘くなったし、4角のコーナーリングも不味かったり課題面も見せた。まぁ一長一短を見せつつも2着まで来たのはある程度評価できるとは思う。3着ヨーホーレイクは出遅れも早い段階でリカバーが効いて中団からの競馬。4角での逸走に関する様々なゴチャ付きを利して位置取りを上げた感もあり、評価は難しい面はある。しかし後半の持続力勝負の形なら崩れないだろうなという感じは十分に見せて来た。4着タイトルホルダーは4角の逸走にで少なからず被害は被ったとは思うが、致命的な感じも無かったのも事実。最後は甘くなったのは前々で運んだ分余力がなかったのだろうが、同じ位置取りの勝ち馬との差を考えると完敗と言える。シュヴァリエローズは中団からの競馬で直線で前の馬を交わし切るだけの脚を持っていなかった感じ。こちらも単純に位置取りの差が出た内容と言える。4角逸走のランドオブリバティは今後が大変そう。ハナに行ったのが最大の原因だとしたら今後は控える競馬をせざるを得ないだろうし、もしかしたら馬群に入れる競馬や様々な馬具も試してくるはず。とりあえずは今後数戦は少し試験的な競馬を試みてくる事が考えられ、全幅の信頼を置ける馬では無くなってくる可能性は高い。
有馬記念
緩い流れからの後半持続力勝負。ある程度想定内だったと思うがもう前が止まらない馬場、後ろから届かない馬場という雰囲気が蔓延しているのを見てか2人気フィエールマンが好位からの競馬。「さすがルメール、そう来たか…」と思わせる運びだったが、そのフィエールマンを目標に3角から動いて行ったクロノジェネシスに軍配が上がった。この2頭に割って入ったのが何とサラキア。貯めての後半勝負の形ではあったが、この馬場でここまで良い脚を使ってくるとは意外だった。フィエールマンは惜しい競馬。本質的に持続力勝負向きではないのだろうが、それでもこの展開で0.1秒差の3着で地力の高さを見せてきたが、まさかサラキアに割って入られるとは思っていなかったかも。ラッキーライラックも地力に高さで4着まで来た感じで、今までどういう展開でもある程度の結果と内容を残し続けてきた。すべての要素でセンスの良さを見せてきた馬だが、これで引退との事。良い仔馬を出し続けてくれる事を期待したい。5着カレンブーケドールは勝負所から勝ち馬に抵抗する感じでついて行ったが、直線での脚色の差は歴然で完敗。5着同着のワールドプレミア4角では後方に下がってまでインに固執して直線盛り返したが届かず。
有馬記念は終わってみればある程度納得のレースのはずだが、個人的にはサラキアが2着に突っ込んできた事の解析が大変そう…。