エリザベス女王杯　2020　回顧

　
ラッキーライラック　1着　ＳＭ３

発馬五分から内の馬の動向を見ながら中団外目の位置を追走。3角で外から進出していって、4角では好位集団の後ろまで押し上げる。直線入口に入る頃にはもう先頭を伺う位置まで来ていた。直線序盤で追われるとスッと加速してアッサリ前を捉えると、残り1Ｆでムチが入って完全に押し切る体勢に。しかし残り50ｍほどで後続勢の追撃を受けたが何とかクビ差凌いでゴール。
　
ノームコアが作る流れそのものは平均以上のものだったが、後方に控えたこの馬自身の流れは実質スロー寄り。それでも3角過で外から動いて行く形で、この馬自身は結構長く脚を使う展開。ゴール前詰め寄られたのもやはり動き出しの速さが影響したものだろう。この馬の特性面を考えると鞍上の判断という要素も含めて、綺麗に噛み合った感じの勝利だろう。

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ＳＭ３　緩めの流れからの後半総合力勝負型。ゲートセンス、スピード、反応の良さ、加速力、末脚のキレと申し分なし。ただラスト1Ｆで甘くなる傾向あり　　　　　　　　【専用メモ】自在性　反応良し　加速力　折り合い　　
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サラキア　2着　Ｓ１

若干出負け気味に出て後方からの競馬。3角から外目から上がって行く構えを見せるが4角で一旦控えるような感じ。4角を過ぎてワンテンポ仕掛けを待つ感じで外から進出し、直線入口では大外に振って追い出しを開始。追われてからもシッカリ伸びてはいるが、他馬も同様に伸びているので見た目の伸びは平凡。しかし残り1Ｆで先に抜け出した馬が苦しくなったところを一気に差を詰めてくる。ゴール前では勝ち馬に際どく詰め寄ったもののクビ差及ばず2着惜敗。
　
3角の動き出した位置は勝ち馬とほぼ同じだったが、4角手前でワンテンポ仕掛けを遅らせた分だけ最後まで際どく詰め寄れた要因だと思う。もし勝ち馬と同じように3角過ぎから一気に行っていたとしたら、この馬の特性として最後は脚が上がっていただろう。それにしても今年の夏以降のこの馬の充実ぶりは凄い。前半貯めて後半勝負に徹する形なら崩れる感じが全く無くなってきた印象。

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【特性面改編】
Ｓ３　緩い流れからの後半勝負向き。反応は良いが鋭い脚が一瞬しかない印象だが、前半しっかり貯めれば持続性の脚は使える馬　【専用メモ】出遅れ癖（3歳時は）　
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ラヴズオンリーユー　3着　Ｍ２

若干出負け気味から中団後方から進める形。4角の手前から促されて外から進出開始。4角過ぎでは鞍上の手が激しく動いて仕掛けていき、直線外に出して追撃態勢に入る。直線序盤からの伸びが良くグイグイと力強く伸び続け、残り100ｍ付近で単独2番手まで押し上げてさらに前にせまたったものの、ゴール前で2着馬に交わされて3着止まり。
　
2着のサラキアと似たような内容だが、結果的にサラキアの方が切れ味的には上だったのかなという印象。加速が苦手でスピード持続力があるという馬の性質上、サラキアと似たような競馬になっては仕方ない結果だろうか。勝ち馬と同じ仕掛けであれば違った結果になった可能性もある。まぁ前半の位置取りが少し後ろ過ぎた…というところに起因しているのだが。

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Ｍ２　平均的な流れの中からの後半のスピード持続力勝負向き。現時点では高いレベルで加速力を問われると不安な面はある
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ノームコア　16着（2人気）ＳＭ２

まずまずの好発から自然とハナに立つ展開。ハナに立ってからは淡々とした流れを作り出していく。向こう正面から3角過ぎまでは後続に5馬身程度差をつける逃げ。4角で後続を引き付けるような感じになって、直線に向いてさぁ後続を突き放す…と思いきや、直線序盤で早々に勝ち馬に交わされると、その後はガクッと失速。その後はズルズルと後退して結局は16着大敗となった。
　
逃げる展開になったとはいえそこまで無理な競馬をしている感じがなかったので、直線での失速ぶりはちょっと気になるところ。ちょっと4角で後続を引き付けすぎの感もあったのだが、それでも直線の無抵抗振りを見ると他の要因があるようにも思える。やはり距離なのか…遠征なのか…。
　
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ＳＭ２　瞬間的加速力よりも長く脚を使える印象で、後半のスピード持続力勝負向きと言える馬　　【専用メモ】　高速馬場向き？
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（諸般の事情によりこのレースの回顧は4頭のみ）