真実なんてLaLaーLaLaLaLaLaLa〜La〜

人間ちゅう生き物は、想定した事象があまりに違い過ぎると躍起になるんですな。何がホンマのことなんて分かれへんのに、自分の心の安定を保つための理由付けがほしいんでしょうな。

｢親父ぃ〜、ショックや〜｣
｢なんや、どないした？牝馬に蹴られたか？｣
｢アホなこと言うてる場合ちゃうやろ？弟が、オルフェーヴルが惨敗したんやで？｣
｢なんや、そんなことかいな。なんちゅことないわ、ちょっと臍曲げてみただけやろ、俺かてようやったったわ｡ジャーニー、おまえにかてあったやろ？｣
｢え？いや、そんなこと……」
｢無いとは言わせんで。おまえもオルフェも俺の仔や、人間の思うがままにばっかり振る舞ってられるかっちゅうの｣
｢そやなぁ、オルフェーヴルもストレス溜まるような調教強いられてたもんなぁ。しゃあないか｣
｢そんなことより『フェ』や。俺の仔、『フェ』が目立てへんか？｣
｢オルフェーヴル、フェイトフルウォー、フェノーメノ、フェデラルホール……？｣
｢ナカヤマフェスタかていてるやろ。アイスフェーリス、リヤンドフェミユ｣
｢フォーリス、ファミユやし。意味ないやん｣
｢似たようなもんや、この際、俺も名前変えたろかな？ステイフェールド｣
｢意味ないにも程がある｣
｢意味なんてどーでもええねん。何がホンマのことなんて分かれへんもんや 。おまえもこの際、名前変えたらどや？ドリームフェーニー｣
｢ええかげんにして！｣