桜、サクラ、錯乱!?

ソメイヨシノの花言葉は純潔なんだそうです。どんなに花見の宴が騒がしかろうが、桜の花は、潔く咲き、散ってゆくのですな。
花は散りますが、桜の樹はその後、緑の葉をこれでもかと繁らせて、命を繋いでいきますな。
桜花賞に出走する牝馬たち、花を咲かせるのは一頭だけですが、まだまだ先があります。
さて、我らがステイゴールドの姫たちは残念ながら桜花賞の出走は叶いませんでしたが、奥手の慎ましさということにいたしましょう。
「あ〜もう心配でしゃあない」
「なんやジャーニー、弟のことか？」
「当たり前やろ？親父は心配やないんか？」
「心配してもしゃあない」
「まぁなるようにしかならないでしょ」
「フェスタてめえ、まだ親になってへんから、そんなことが言えんねや！」
「いやいや、立場同じでしょ。ジャーニー先輩、オルフェ君は弟ですよ？親の立場になってません？」
「うるさいな、兄貴といえば親も同然」
「はあ？」
「親はここにいてますが」
「今晩は〜♪なに揉めてんの〜♪ハッピーバースデートゥミ〜♪」
「え？なんやレーツェルやないかい！なにしに来たんや？お前、子育ての真っ最中やろが」
「ええのええの。たまには放置して逞しさを養わなね♪それよりウチ、誕生日やねんよ？お祝いしてえな」
「おめでとうございます、いっこ上の姐さん」
「おめでとさん、いっこ下の姐さん」
「あかんわ、この兄弟。フェスタ、あんた明日が誕生日やからや思てプレゼント持って来たけど、親父さんにあげる」
「え〜そんな〜」
「いや〜おおきにおおきに…って、これ青草？」
「そや、好物やろ？」
「せめてニンジンにして欲しかったなぁ」
わぁわぁ言うてはります。