エイプリルフール

所謂、４月馬鹿というヤツですな。
４月１日というのは何故だか嘘を吐いてもいいとされておりまして、その嘘に騙された人を「エイプリルフール」「４月馬鹿」というのだそうでして。
起源のほどは定かではないとのことですが、メディアが一般大衆に向けて嘘を発信しても許されているという現実がある訳ですから、かなり浸透しているようですな。
さて、そんな晩にも我らがステイゴールドの元にお客さんです。
「今晩は〜」
「なんや、お馴染みのナカフェやないかい、まぁこっちおはいり。今日はドリジャは一緒やないんか？」
「そのナカフェっていうの、やめてって。ジャーニー兄さんは今日は疲れたから、もう寝るって」
「まだ若いくせにあかんやっちゃな」
「普通です。親父が元気過ぎるんです」
「まぁええわ。それより、ナカナイ君は残念やったな」
「ナイト君でええやん！勝負は時の運ですから、今日は運がなかったってことですよ」
「そうか？あいつ、真面目に走ってなかったんちゃうか？」
「親父じゃあるまいし。親父さん、50走もしといて、真面目に走ったんは七回だけって言われてますよ？」
「そんなことあるかい、十二、三回は真面目やった…と思う」
「圧倒的に不真面目だったんですね」
「そ、そんなこと…」
「ありますね？」
「うるさいやっちゃな、俺の旅路は永遠の黄金なんや！次がある次が！そう、今日のことはみな嘘やったちうことでええやん。ナカナイ君もウッソぴょ〜んとか言うたったらええねん。そや、ナカフェ君、あんたかて燃え尽き症候群のふりして早々と引退してからに、ええかげんにしいや。絶対もっと走れたやろ？」
「あ…ええと…それは…すみません、親父さんの楽したい遺伝子のせいです。聞くところ、親父さんはレースでいつも楽しようとラチに頼ったりしてたって？」
「そ、そんなこと…あるわけ…」
「まぁいいや、親父さんの破天荒な遺伝子のおかげで自分も凱旋門であわや勝ったかもってレースできたもんな」
「あれは勝っとかなあかんやろ」
「厳しいなぁ。まぁオルフェーヴルがなんとかしてくれるでしょう」
「 あいつもたいへんやな。まぁしかし、あいつ自身は屁とも思てへんような気もするけどな」
「あの元気印はまさしく親父さんの遺伝子でしょう」
「元気なところだけな。それで十分満足や！｣
「あ、嘘だね。４月１日だし」
「バレたか」
わぁわぁ言うてはります(笑)。