20件のひとこと日記があります。
2013/10/07 03:45
凱旋門賞と日本競馬
昨年のあの悔しさから一年、その想いが晴れると信じていたこの日。
残念ながら国内最強馬のオルフェーヴルは2着に敗れ、
リベンジを果たすことができませんでした。
これは完全に個人的な意見ですが、
賛同できないのが「日本の高速馬場が悪い」・「今すぐ高速馬場をやめろ!」という声。
日本は欧州に比べて馬場質が軽く、
一般的にパワーではなくスピードで勝敗が決まると言われてます。
これが日本馬の凱旋門賞制覇の足枷になっているという声が非常に大きい。
しかしいくら世界最高峰のレースとはいえ、
凱旋門賞やキングジョージなどを日本馬が勝てるようにするためにこの国の競馬を変えてほしいなんて微塵も思わない。
『欧州と同様の馬場造りを行なえば日本馬が勝てるようになるのか?』
仮に答えがYESだとしても一体どれだけの時間がかかるんでしょうか。
今の日本競馬の主流を作り上げたのは間違いなくサンデーサイレンスでしょう。
彼の血から生まれたディープやスペシャルウィーク、ステイゴールドなどの名馬。
そしてそこから受け継がれた血が作り上げたのがオルフェーヴルやキズナです。
馬場を大きく変えれば必要とされる適正が変わり、
種牡馬の実績も大きく変わり受け継がれる血統だって変わってくる。
もし日本が欧州同様の馬場だったらサンデーの血が本当に主流になっていたのか?
そしてそこから繋がっていくオルフェーヴルやキズナは誕生していたのか?
今日、日本競馬が世界と互角に戦えるようになっていたのか非常に疑問です。
圧勝したトレヴの祖父であり名馬と言われるモンジューは凱旋門賞制覇の翌年は4着、
そしてキングジョージなどの大レースの勝ち鞍があり同じくモンジューを父に持つハリケーンランも凱旋門賞を制覇した翌年は4位入線。
2年続けて連対することの難しさは過去の名馬たちからも教えられます。
その中で日本の主流血統から生まれ日本の馬場で育ったオルフェーヴルは2年続けて2着という成績を残しました。
ディープインパクトの仔であるキズナも4着になり、
これだけの成績を残した日本競馬の過去から現在が間違っているなんてとても思えない。
欧米に比べ競馬自体の歴史が浅い日本は過去全くと言っていいほど外国馬に通用しませんでした。
先人たちが努力して日本競馬を今日の状況まで作り上げてきた。
少しずつ少しずつ世界との差が縮まり、
勝ち負けできるレベルまで来た日本競馬の歩んだ道は決して間違っているとは思いません。
日本は日本の競馬を突き進み、
いつの日か欧米の主要レースを制覇する日が来ることを僕は願います。
長い文章になりましたが、
あくまでも個人的な意見なので十人十色の考えがあるでしょうね。
ただ、決して「高速馬場」なるものを推奨するつもりもありません。
今の日本競馬の現状とレベルアップを鑑みながらベストな選択がされるべきだと思っています。
ちなみに高速馬場が屈腱炎や骨折など馬の故障に繋がっているという声もありますが、
屈腱炎の発症件数が年々減少している事実や、何らデータ的に証明されているものではないのでこの意見については否定したい。
来年こそは。
必ず来年こそは。