思い出話〜ニッポーテイオーさん

ニッポーテイオーさんは印象深いお馬さんです。
何と言っても相性が悪い(笑)
馬券的な意味ではありません。
流石に彼が現役の時には、まだ馬券の買える歳ではなかったので。
もっと根本的な生き物同士としての相性ですね。

初めて会いに行った時、ニッポーさんは放牧地に居ました。
見学者の通路側の牧柵のすぐ傍に居たのですが…
なんか、すんごい耳しょってる(^_^;)
明らかに機嫌の悪いニッポーさん。
『ピキーン』という擬音がしそうな程、彼の周囲の空気は冷たく張り詰めていました。
時折、筋肉の動きだけで虫を払うニッポーさん。
『え〜と…また来ま〜す』
帰りにもう一度通った時も、置物の様にそのままの姿勢でした。

二度目に会った時は、彼は馬房に居ました。
こちらに顔を出してくれていたので近付こうとすると…
微かに歯を剥いて唸り声をあげるニッポーさん。
『すいません、お邪魔しました〜』
退散。

三度目は放牧地。
見学者の通路から近いところで、バリバリと芝刈り機の様に青草を噛むニッポーさん。
そっと近付いてみると、彼はチラッとこちらを見てお尻を向けたかと思うとモリモリとボロを排泄し『ケッ』と言って放牧地の奥に行ってしまいました。
ホントに言ったのよ！『ケッ』て。

彼は、見学者一般が嫌いなのか、それとも私の何かが彼の気に障るのか？
もう一度会いたいけど、また拒絶されたらへこむな〜(^_^;)