93件のひとこと日記があります。
2012/02/04 10:22
カントリー牧場閉場に寄せて
2007年の暮れ、銀座のウインズで初めて競馬に触れました。
それまで「ラーメン屋さんのテレビでガーガー鳴っている私には関係ない世界」
だった競馬がいきなり身近になった日でした。
マツリダゴッホ・・変な名前?
今はどんな馬のどんな名前にも愛着が湧くけど、
当時は手にした競馬新聞も訳が分からず、過去の偏見がちらつく初観戦でした。
2007年有馬記念、3歳の女の子だったウオッカはダイワスカーレットと共に
この暮れの大一番に出走し、2桁着順に涙をのんだのでした。
まだウオッカという名さへも知らなかった私が
その後何年にも渡ってこの名前を愛情を込めて呼ぶことになろうとは
その当時は夢にも思いませんでした。
その後のウオッカの大活躍は周知の通り、26戦もの歴戦を経て
アイルランドへ渡り、親子三代のダービー馬となる可能性を秘めた長男
を育て、お腹には新しい命を育んでいる・・・。
こうして振り返ってみると、この数年間はカントリー牧場が生んだ名牝ウオッカの
一大絵巻を堪能し彼女の未来の指針までも感じさせてくれる素晴らしいものでした。
カントリー牧場閉場のニュースは寝耳に水の出来事でした。
原因はオーナーの体調不良、後継者の不在と伝わっているけれど
その背後に日本競馬界の低迷、ひとつ歯車が狂うとその余波はより末端へ、より弱い所へ
深刻な影響を及ぼす悪循環となっているような気がします。
カントリー牧場にもかなり厳しい時代があり、ギムレットやウオッカで全盛を極めた
時代もあった・・・
長い間言葉に尽くせない苦労を重ね頑張ってきた谷水オーナーや牧場の関係者の
皆様には本当に頭が下がります。
これからウオッカや他の馬達がどうなるのか心配もありますが、
これまで長い間頑張ってこられた牧場の方々のご苦労はどこかで
実を結ぶものと私は確信しています。
私も既に生活の一部となった『競馬』をこれからも大いに楽しみ
微力ながらも盛り立てていけたらいいなと思います。