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2014/10/26 15:30
菊花賞
3000mを越える長丁場への在り方が問われる昨今だが今年のメンバーは例年にも増して菊花賞向きのタイプが少ない。秋緒戦の神戸新聞杯を辛勝ながら制したダービー馬ワンアンドオンリーは母方がタイキシャトル×Danzigの組み合わせでHalo[3×4]だから本来は直線の長いコースでは減点。科学的根拠はないが02年の菊花賞でスタート直後に落馬したノーリーズンの甥でもありマイナスが目立つ。
トゥザワールドはフェアリードールの一族だからHyperion的な粘着の脚質が色濃い。この馬も例に漏れずドタドタとしたパワーのある走りをするからストライドが伸びないので皐月賞好走→ダービー凡走の流れは妥当。この舞台で勝ち負けするには母トゥザヴィクトリーのエリザベス女王杯のように攻め手に賭けるしかないだろう。
トーホウジャッカルはスタミナ抜群のスペシャルウィークが父。半姉にトーホウアマポーラ(CBC賞)がいる程度の牝系だが祖母のAgamiがHyperion[5×5×5]+ナスキロ的な柔らかさを保持。これにミスプロ系を挟んで最後はSWが走るNorthern Dancer[5×4]で締めてあるから配合レベルは悪くない。能力は足りているから問題は長距離をこなす上での気性的な幼さだろう。
上位勢に信頼が置けないならば思い切って◎タガノグランパで勝負したい。父はマイラーも多いキングカメハメハだが母父スペシャルウィーク、母母父がBlushing Groom系のグルームダンサーなら潜在的なスタミナは豊富に秘めている可能性が高い。
Mill Reefのクロスは10年2着だったローズキングダムと一緒でキングカメハメハの走るパターンに多く見受けられる。体型的には長手だったローズとは違い寸の詰まった弾丸短距離体型だがダービー4着、セントライト記念3着なら距離の不安もほとんどない。折り合いさえつけば距離は克服できる。
前走はやや余裕残しの体つきだったが終いの伸び脚は堅実でイスラボニータ、トゥザワールドの二強を追い詰めたし収穫のある前哨戦だった。中間もコースで抜かりなく乗られて、最終追い切りは上がり1F11秒9と絶品の斬れ味を披露。それでいて+10キロは中身充実の証。実は得意と思われる淀の直線を緑で彩る。
相手筆頭はサウンズオブアース。ネオユニヴァースが菊花賞3着で三冠を逃したようにあまり長距離向きの印象は薄いが魅力は母父Dixieland Band(デルタブルースやアメリカンボスの母父でもある)ナスキロ持ちだからネオにしては柔らかさがあって直線の決め手比べでもヒケはとらないし2枠4番を最大限利用出来ればチャンスはある。
ハギノハイブリッドは菊花賞に強いRobertoとトニービンの配合だから適性は相当あるはず。現実にミニ菊花賞と呼ばれることもある京都新聞杯を鮮やかに差し切っているし道中うまく我慢すれば面白い。
※想い出の菊花賞は筆者泥酔のため休止します。
ブラジルC
◎ツクバコガネオー
○ヴォーグトルネード
▲ランウェイワルツ
△ファイヤー