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2014/10/19 12:00

想い出の秋華賞

阪神タイガースが日本シリーズ進出を決めたのは9年ぶり。当然、CS制度が導入されてからは初めて。レッドスター赤星が斬りこみ隊長を務め、アニキ金本が不動の4番に座り、抜群の勝負強さで打点王を獲得した今岡、今やキャプテンを担う鳥谷もシーズン前半は6?7番、藤川球児がセットアッパーの時代。そうか、ツラいさんが加入したのは08年だった。

2003年星野政権、2005年岡田政権。2度あったV年に挟まれていながら不思議と4位に低迷しているのが10年前の2004年。当時の面々は思い出せても詳細を克明に振り返るのは難しい。何故ならば年間の試合数が膨大だからだ。同じ試合は一度として再現されないが“似たような”試合は無数にある。

それに比べて競馬は本当にオンリーワン。特に超G1級と生涯条件クラスに甘んじるような馬が一堂に会す2?3歳戦は後々に振り返ってみるとかなり貴重だったりするので自然と戦いの軌跡が記憶に残る。2004年の秋華賞は超G1級2頭の登場に淀が熱狂した。

とは言っても1.7倍と5.0倍。オッズが示す通り下馬評は完全にダンスインザムード。オークスでは半ば自滅で二冠目の奪取に失敗したが異国のアメリカンオークスでも2着に好走するなど、桜の女王の気位に曇りはなかった。この評価に猛反発し、敢然と立ち塞がったのがスイープトウショウだった。

阪神JF1番人気、桜花賞2番人気、オークス2着。高い能力はありながら生来の気難しさが災いし、惜敗に涙を飲んできた。ダンスを万人が注視する高嶺の花とすればスイープは扱いに難儀する我が儘なお嬢様そのもの。同じ近づきにくい存在でも両者の立場は正反対。しかし、この世代を牽引してきた女の意地が最後の一冠への執念として実る。

フェミニンガールが主導したレースは淡々とした流れで進む。ローズS(3着)の敗因を「早仕掛け」と認めた主戦の池添謙一は愛馬の末脚を信じて後方から2番手の位置取り。対する武豊ダンスインザムードは4番手のインに収まる絶好のポジション。案の定、直線を向いた瞬間にダンスが王道の競馬で単独先頭を奪う。これを目掛けて大外からスイープも追い上げを開始する。

しかし脚勢は歴然としていた。京都3戦3勝とコースを熟知し、地の利を得ていたスイープトウショウダンスインザムードを相手にすることなく交し去り、食い下がったヤマニンシュクルも退けてラスト1冠にして待望の大輪を咲かせた。遠征の疲労が残り調整不足などと敗因を厳しく追及されたライバルを尻目に前哨戦からの地道な積み重ねが思いを結実させた。

スイープトウショウは翌年に39年ぶりとなる牝馬の宝塚記念優勝を成し遂げるなどG1通算3勝をマーク。秋華賞以降は完全に定着した後方一気のスタイル、レースの度に話題になった我の強さなど成績以上にそのキャラクターに魅せられた、本当にファンの多い馬だった。

ヌーヴォレコルトレッドリヴェールが超G1級かはさておき、両者ともハープスターを下してG1のタイトルを掴んだ馬たち。主力を張るには申し分ない。一方で苦戦の春を糧に急激な成長で飛躍を果たす第二のスイープトウショウが出現する可能性も十分。淀に愛される姫は一体どの馬だろうか。


アイルランドT】は日程的にも(毎日王冠、京都大賞典の後)メンバーは期待できないが量はともかく質は上々。予想的な観点より新星エイシンヒカリに目を光らせたい一戦だ。3か月半ぶりとなった準オープンでも逃げて悠々突破。前半60秒3はさほど苦しくないが上がり4F11.8-11.5-11.8-12.2でフィニッシュだから上手く育成すれば本物の逃げ馬に完成するかもしれない。

ただし頭で狙うにはリスクが大きい。準オープンとオープンを隔てる壁は想像以上に高いのだ。左回りの中距離なら迷わずアロマカフェ。とりわけ東京2000mは[1-2-1-3]でエアソミュールの2着した白富士Sなど活躍が多い舞台。1週前に馬也で好時計を記録するなど体調も良好だし古株の貫録を見せつけたい。

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