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2014/10/14 11:30

京都大賞典

京都大賞典も「スーパーG2」の異名をとったひと昔前ほどメンバーは揃わなくなっている。調教技術の進歩や外厩施設の充実などで休み明けからのG1直行でも勝負になる時代。ゆえに消耗を極力避けて、目標とするレースに的を絞る手法は確かに理に適っている。

ただ秋の古馬グランドスラムを達成した00年のテイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイは共に秋に4戦を消化している。つまり前哨戦を叩いている。ハナ差で“初の快挙”を逃した99年のスペシャルウィークも京都大賞典7着からの大逆襲だった。凱旋門賞を本当に勝ちたいと願うのならば、小細工なしで根本的に馬を鍛えるのが急務だろう。

G1馬のトーセンラー[4-2-3-1]、メイショウマンボ[4-1-0-0]はお互いに京都コースは鬼。ただ休み明けで本番前のG2を是が非でもという気概は当然ない。トーセンラーにはマイルCS、メイショウマンボにはエリザベス女王杯。それぞれ得意舞台での大一番に照準を合わせている。

仕上がりと勝負気配で劣る有力馬を踏み台にしてステップアップを果たしたいのがタマモベストプレイだ。この馬はとにかくタフネス。昨秋以降は条件問わず1800?3000mを走って札幌記念までは3着以内すらなかったが逆に大きく沈むことも少ない。肉体的、精神的に競走馬としての強靭さがある。

前走の札幌日経オープン(1着)は1000m通過62秒8で中盤にも13秒7-13秒3と緩んでいるからお世辞にも褒めちぎれるような内容ではないが後半6Fから12秒3-12秒2-11秒9-12秒2-12秒1-12秒7だから終盤にかけては決して楽な展開ではなかった(現に番手が潰れて、追い込み勢が届いている)

何よりサトノシュレンと削り合いながらも最後はクビ差凌いで勝ち切ったことを評価したい。4歳秋というシーズンは変身できるタイミングだ。札幌記念で◎を打っていたようにG2で大きな実力差があるとは考えていない。実際直線で詰まっていなければ3着はあった。負け癖を解消して、ひと皮むける可能性に賭けてみたい。

京都は[3-1-0-1]平坦で下り付きのコースはこちらも得意としている。8着だった菊花賞にしても3角の不利がなければ上位争いに加わっていたであろう抜群の手応えだった。メンバーを見渡してもペースは速くならない。小脚を利かせて好位をキープし、下りでスパートの上がり勝負で勝機を手繰り寄せたい。

中間は目立った時計こそ出していないが順調そのもの。1週前にCWで4F51秒6-1F12秒2なら万全に近い。昨年の有馬記念1?7着馬で引退したオルフェーヴルと5着だったタマモベストプレイを除く5頭は今年重賞勝ちまたはG1で2着以上の成績を収めている。Hレベルだった有馬組最後の残党が存在感をみせる。

ラストインパクトはディープ産駒でも母父がジリのティンバーカントリーだから直線の長いコースでは割り引いてきたが新潟記念では瞬発力勝負に対応して時計差なしの3着だったようにこちらも成長曲線は上昇一途。力任せに差すのはまだ危ないがこの舞台でも能力を発揮できるだけの下地は整ってきた。

トーセンラーは良馬場に回復したのは追い風だが課題は58キロの克服。天皇賞(春)2着はあるが4戦未勝利では強気にはなれない。大崩れはないが斤量の差だけ惜敗という光景が目に浮かぶ。ヒットザターゲットは大外枠だと展開待ちになるが岩田騎手が上手に弓を引ければ今年も面白い。

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  • ほんしょさん

    京都大賞典の鬼!

    2014/10/14 15:48 ブロック