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2014/10/12 11:00

毎日王冠

ふとした時に脳裏をよぎるやたらと印象深いレースがある。それは何もビッグレースに限らない。12年の五頭連峰特別ダイワマッジョーレが魅せた快パフォーマンスはその後の活躍を予期させるに十分だった。1000m通過58秒4の急流を好位で追走しながら末脚の勢いが鈍ることなく後続の追撃も振り切る充実の内容。

特筆すべきは上がり3Fの数字。Hペースながら[11.3-10.8-11.9]は高性能の瞬発力と持続力を示すもので走破タイム「1分44秒6」は旧コースでサイレントセイバーが記録した基準タイムと同じ。つまり実質は新コース以降のレコードだ。しかしそれ以上に記録には現れない独特の迫力や威圧のオーラを感じさせた大物飛翔の瞬間として記憶に刻まれた。

以降、重賞勝ちは13年京王杯SCの1勝に留まっているが順調に出世を遂げ、昨年はG1タイトルにも手が懸かった。説明不要の重賞常連に成長したダイワマッジョーレだが2着に惜敗したマイルCSからは精彩を欠いている。しかし、もがき苦しんだ日々にも今日で終止符。5歳秋を迎えたダイワマッジョーレが完全復活する舞台が今回の毎日王冠。

近3走の敗因は明確だ。阪神カップ(7着)は内枠で終始窮屈な競馬になったし、中山記念(8着)は内伸び馬場で外を回った影響。逆に中京記念(11着)は外伸び馬場で内を通って伸び悩んだように特殊なバイアスが生じた中での凡走だった。更に掘り下げると牡馬にしては小柄な馬体で湿った緩い馬場での背負った57キロ以上の斤量も堪えた可能性がある。

良馬場の左回りコースに限れば[2-2-0-1]で唯一掲示板を外したのは安田記念(9着)だけ。開幕週のパンパン馬場での差し比べは大得意。冒頭の快記録があるから時計の速い勝負も望むところ。5歳での毎日王冠参戦は7年前に優勝した父ダイワメジャーを喚起させるし、半兄ハイアーゲームは5年前の3着馬と血統的にも東京1800m適性は抜群でまさに隙なし。

仕上がりには苦労しない馬だが中間は坂路で5本の乗り込みを消化し、直前も【4F53.6-3F38.4-2F24.8-1F12.1】を余力残しでマーク。併せた相手も調教駆けなので併入止まりだったが首をしっかり使った素軽い動きで前肢の運びもスムーズ。実に躍動感たっぷりの追い切りで前走からの上昇は必至。来るG1戦線に向け弾みをつけたい。

都大路Sを「1分43秒9」で圧勝したグランデッツァも高速馬場の1800mは絶好の条件。安田記念(11着)は馬場が悪すぎたし、函館記念(10着)は直前輸送で体調が整わなかっただけで度外視していい。フレッシュな状態の方がいいアグネスタキオン産駒だし久々も問題なし。僚馬カレンブラックヒルが勝った2年前の再現を狙う。

1800mで4勝しているエアソミュールも舞台は合うだけに試金石の一戦。2000mは気性的にやや長いので本番より前哨戦のここが勝負。武豊が道中我慢させられれば実力差はないだけにV圏内。昨年のエプソムCで3着したサンレイレーザーも展開や馬場が味方してひと押し効けば上位争いは可能。これを特注に推したい。

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