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2014/10/11 07:00

いちょうS

暮れのG1戦、ひいては来春のクラシック戦線の充実を図るために2歳戦の番組が大幅に見直されている。新設重賞としていちょうS、京都2歳S、ホープフルSが従来のオープン特別から昇格。11月は毎週のように東西で所狭しと2歳重賞がおこなわれる。ただ乱立によって生じる弊害もある。

時期的に賞金を積んだ馬が無理して連戦する必要はない。自然とメンバーは分散し、その結果オープン特別時代と似たような少頭数の組み合わせが続き、しかも多くの馬が賞金獲得のチャンスとあればクラシックのボーダーは確実に上がる。滑り込みでダービーやオークスを狙うような遅咲きには逆風と言える。

一流と呼ばれる良血馬たちの育成や始動も年々進んでいるとはいえ、レースに合わせて仕上げるやり方には限界がある。「ダービーに始まり、ダービーに終わる」のサイクルを奨励しているJRAとしては満足いく路線の整備なのだろうが現場サイドにどれほど意図が伝わり、また響くのかは不明である。

阪神1600mを快勝したサトノフラム、上がり3F32秒8の強烈な決め手を持っているネオルミエール、昨年の3着馬クラリティシチーの半弟クラリティスカイ、新人の義英真が跨るグァンチャーレなど、まずまず話題性に富んだメンバー構成だがここは前走で重賞の厳しさを学んだミッキーユニバースを中心視する。

新馬戦(新潟1800m)がほぼワンサイドだっただけに札幌2歳Sは余計にレースが難しかった。主導権は握れたがスタート直後に押っ付けた分だけ力んだ走りになり、加えて道中は12秒4以下のラップがなくラスト4Fも12.2-12.1-12.2-12.3と2番手以降のプレッシャーがきつく、直線で交されてから抵抗する余力が残らなかったのも仕方ない。

近年は低調だが母レディオブチャドの産駒は堅実に走ることで知られており、重賞ウイナーのジュエルオブナイルを筆頭に3勝以上を挙げている兄姉が4頭もいるように血統背景も悪くない。藤沢和雄厩舎らしく馬也主体の調整だが月曜に不良の芝で併せ馬を敢行するなど意欲的な稽古を消化。勝ち鞍のある左回りに戻るのは歓迎だし、初戦同様にリラックスして先行できれば勝ち負け必至だ。

サトノフラムの能力も非凡でタイキシャトルの近親という血筋からすれば素材的にはメンバー随一。半マイル49秒5を2番手につけ、ラスト3F11.5-10.8-11.7を見せ鞭だけのノーステッキでグングン加速して駆けた脚力は素晴らしい。追ってからの味は未知数だがセンス抜群だし今回も好位から勝機を窺う。

クラリティスカイはゲートこそ不安定だが仕掛けてからの反応の良さと速い脚が魅力。前走の未勝利もあっという間に馬群を割って楽々勝ち切ったし、父のクロフネより母父であるスペシャルウィークらしさがある馬だ。デキが目立つのはマイネルグルマン。2戦連続して上がり最速だから東京コースは向きそうだし、距離さえこなせば台頭がある。

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