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2014/09/21 12:00
セントライト記念
前走G2で3.2倍の馬が今回は30倍超のオッズを示している。ハイリスク・ローリターンからローリスク・ハイリターンだ。賭け事の教本が存在するならばきっと第一項に書かれているであろう鉄則の狙いだ。ましてダービーを勝てる能力を信じて疑わなかったほど惚れ込んできた馬である。しかしセオリー通りに飛び付けるほど競馬は甘くないし浅くない。
ラングレーの春は出遅れで幕を閉じた。デビュー6戦目にして、よもやの敗因はダービーへの道を寸断しただけでなく以降の展望も曖昧にしてしまった。ラングレーが互角のスタートを切っていれば勝っていたのだろうか?おそらく大丈夫だったとは思うがそんな想像はもはや滑稽でしかない。ただ結果以上に回り道を避けるための指針が欲しかった。
正直かなり迷っている。馬群で溜めてロスなく瞬発力勝負に持ち込めたゆりかもめ賞や早めに仕掛けた毎日杯での止まり方を見ていてマイラーなのでは、と薄々考えていたがあの青葉賞で深みにハマった。本当に色々な意味で消化不良の一戦だった。そして追い打ちをかけるような今週の坂路調教である。4F51秒5-1F13秒0は中距離馬が叩くような時計ではない。
血統的にも引っ掛かる。ラングレーの母母母はBCマイル連覇やジャックルマロワ賞など数々のG1タイトルを総ナメにした世界的名マイラーのMiesqueだ。同じディープインパクト×Storm Catながらナリタブライアンやビワハヤヒデの近親にあたるキズナとは根本的に異なるだけに適性が発現しやすい秋以降はとくに注意が必要だ。
予想において迷いは最大の敵だ。的中、不的中に関らず根拠と確信を持って堂々と、を掲げる以上はこれだけ疑心暗鬼な状態で本命など論外だが今回は特例だ。取り巻く条件ははっきり言って悪いがひたすらラングレーの力にだけ賭けたい。なに、どうせまともにやっても大型連敗中である。清水の舞台から飛び降りるくらい安い。ラングレーと奈落の底までランデブーだ。