スマートフォン版へ

マイページ

723件のひとこと日記があります。

<< 紫苑S・エニフS... ひとこと日記一覧 京成杯AH... >>

2014/09/14 11:00

セントウルS

実力馬ハクサンムーンが秋の始動戦を迎える。昨年はサマースプリント王に輝いた余勢を駆って王者ロードカナロアを撃破する大金星だった。しかし今年は状況が違う。怖いもの知らずだった挑戦者の立場からスプリント界の主力として受け手に回る。この点がハクサンムーンが抱える最大の死角だろう。

仕上げに苦労する馬ではないので追い切りを含め中間5本の時計は標準的だがフットワークに重さが残り、迫力に欠ける動きは減点対象だ。もともと休み明けは良くないし、相手関係云々は置いても圏外は有り得ることだ。カレンダー上は夏から秋競馬へ進んだが秋口はまだまだ夏の延長であり、順調に出走を重ねてきた馬が有利。

主なステップである北九州記念[4-1-2-44]アイビスサマーダッシュ[3-0-0-3]キーンランドC[1-1-0-8]函館SS[0-1-2-1]に対して、前走で国内外のG1に出走していた馬は[0-5-1-15]勝ち馬ベースで考えると圧倒的に夏に重賞を使った組に分がある。上がり馬と先を見据える強豪馬の対照的な仕上がりとモチベーションの差だ。

開幕週で差し馬を狙う矛盾を◎マヤノリュウジンが極上のキレ味で一刀両断だ。昨年のスプリンターズSではロードカナロアハクサンムーンに次ぐ3着。もっとクローズアップされるべき馬と思う反面、京阪杯(9着)阪急杯(8着)高松宮記念(8着)CBC賞(9着)の成績を見れば評価が揺らぐのも納得の凡走を繰り返したのが昨秋?今夏序盤。

CBC賞で前半3F34秒2の緩い流れを3番手につけながら粘れなかった不本意な競馬を踏まえて、バーデンバーデンCでは馬のリズムに任せ脚を溜める作戦。小回りでは致命的とも思えるほど極端かつ大胆な策ではあったがこれが見事にハマって1年4か月ぶりの白星。悪循環を断ち切る大きな1勝が完全に流れを変えた。

続くUHB賞も道中はじっくり後方2番手に構えて、直線に賭けるとレース上がり34秒7を大きく上回る33秒5の豪脚で先に抜け出したスマートオリオンを捕らえて鮮やかな連勝を飾った。マヤノリュウジン本来の型を横山典弘が引き出し、追い込み名人池添謙一が自慢の脚を研磨し、再び大舞台で戦える態勢を整えてきた。

脚質的な不利は否めないが先行争いは賑やかになりそうだし、ハクサンムーンを目標に前掛かりの展開になればゴール前で先頭に躍り出るシーンは容易に想像がつく。中3週は[4-0-0-1]の必勝ローテ。栗東帰厩後もしっかり乗り込みを消化し、今週も一杯に追って【4F52.6-3F38.1-2F24.7-1F12.4】重賞初制覇へ向け視界は良好だ。

リトルゲルダは本質的には平坦向きだが目下の充実度なら阪神コースでも勝ち負けになる。軽々と登坂した調教からも状態の良さは目立つ。▲トーホウアマポーラはザ石で北九州記念を回避しているが影響は最小限で済んだし1200mで底を見せていないのが魅力。前崩れなら◎とセットで△スギノエンデバーも不気味な存在だ。

お気に入り一括登録
  • ハクサンムーン
  • マース
  • プリン
  • ロードカナロア
  • カレン
  • ステップ
  • モチベーション
  • マヤノリュウジン
  • スマートオリオン
  • リトルゲルダ
  • トーホウアマポーラ
  • スギノエンデバー

いいね! ファイト!