中京記念

１Ｒの２歳未勝利(1600m)が「1分39秒0」勝ち馬の上がり3F36秒1。３Ｒの３歳未勝利(2000m)で「2分08秒7」勝ち馬の上がり3F39秒2。発表は稍重に留まっているが中京の芝コースは新装時を思わせるような時計の掛かる馬場状態。メンバー的にも道中はスロー寄りで推移するだろうが直線での追い比べには斬れや鋭さではなくスタミナや持久力が問われる。

1800m以上に対応できるスタミナと差し込める脚力を持っているのは◎マジェスティハーツ(森一馬)だ。エピファネイアの２着に追い込んできた神戸新聞杯から頭角を現してきた４歳馬で今年緒戦となった大阪ハンブルグＣ２着、新潟大賞典では人馬ともに初重賞まであと一歩という所まで迫った。その矢先に乗り替わりになったエプソムＣでの敗戦は陣営に責任がある。

手の合っている若き主戦を下ろして横山典弘を起用したあげくの無気力後方待機から馬場が荒れている内に突っ込んでの凡走だ。今回に向けてはもちろん度外視していい一戦。１週前のＣＷで6F80秒9を叩き出すなど前走に比べて状態も上がってきている。マイルは少し短い気もするが極端に位置取りが悪くなければ直線一本で大胆に差せる馬場だ。

○ブレイズアトレイルは今年に入って着順こそ今ひとつだが京都金杯0秒3差、小倉大賞典0秒4差、中日新聞杯0秒3差、ダービー卿ＣＴ0秒2差、米子Ｓ0秒2差といずれも大崩れしていない。一方でもどかしさも募るわけだが出遅れから上がり最速をマークした前走が浮上のきっかけとなりそうな予感をもたせる内容だった。ダイワメジャー×エルコンドルパサーに祖母はファビラスラフインで条件は最適だ。

▲オリービンも決め手の優劣が物を言いやすい1600mだと谷川岳Ｓ(４着)や米子Ｓ(５着)のようにやや甘いが、だからこそジリジリ、ダラダラ伸びられる今の中京はいい。今年もやたら人気はないが△ミッキードリームの適性も捨て難い。57.5キロで１枠１番とあらゆる負を引き受けた感じのクラレントと渋った馬場だと割り引きが必要なフラガラッハはばっさり消す。