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2014/07/13 14:00
七夕賞
マイネルラクリマとラブリーデイの一騎打ちムードが漂っているが過去5年で10番人気以下が3頭も複勝圏内に飛び込んでくるハンデ重賞だ。マイネルラクリマは臨戦が厳しかったエプソムCでも2着したようにG3では地力上だが57.5キロ以上で[0-1-1-2]と勝ち切れない。一方のラブリーデイはハンデよりも跳びが大きいだけに福島コースへの対応が未知数でもある。
コース適性の高さと54キロのハンデが魅力的なグランデスバルの一発に◎をうった。昨夏、福島で走っていたのは500万のダート戦。それもそのはずで当時は地方からの出戻り初戦で結果を残してきたダート使いが規定路線。しかし4戦連続で二桁着順に沈んで、秋の東京でようやく“芝再デビュー”。そこから(7)(5)(2)着として、11月の福島2600mで芝初勝利。
すると有馬記念当日のグッドラックハンデでも道中はインの好位に収まると、直線は一頭ぶんの狭いスペースを割って鮮やかに連勝を飾った。年明けの迎春Sはさすがに相手も強く3着だったが時計差なし。しかも後半のラップが11秒6-11秒8-12秒0-11秒8-12秒7で先行馬にはかなりきつい流れを粘りに粘ったのだから価値がある。
後に目黒記念を勝つマイネルメダリストやオープンでも実績のあるクリールカイザーを同斤で退けていることを考えれば準オープン突破は時間の問題だった。中山で少しもたつくも東京で超スローの恩恵があったとはいえ逃げ切ったのは大きかった。再びハナに立った目黒記念は中盤でなんとかペースを緩めるも後半5ハロンは11秒8-11秒9-11秒8-11秒4-12秒0。後続のプレッシャーに圧された格好。
直線の長い東京で逃げ馬がこの形になると惨敗もあるパターンだがグランデスバルの凄いところは交わされてからも全くバテる気配がなかった点にある。ただレースの質が合わなかっただけで悲観するような内容ではない。かなり良質なスタミナと持久力がある。この長所は菊花賞でディープインパクトを一瞬ヒヤッとさせた父アドマイヤジャパン譲りだろう。
2000mは若干短いかもしれないが中山での競馬ぶりを見ればコーナー4つ以上は得意だし、2600mではあるが福島も2戦1勝2着1回と好相性。Silver Hawk×Danzig×Swaps+ハイインローのパワー捲りをするには頼もしすぎる血統背景でもある。同型は揃ったが控えられるのも強み。プール追いも普段通りの調整だから心配なし。この馬を知り尽くしている杉原誠人と厩舎の苦労が実る時だ。
○コスモバルバラは父がロージズインメイなので平凡な印象だが母マンバラは2歳のドルメロ賞(伊・G3)の勝ち馬で母系を遡るとKingmambo×Kris×Caroなど名血がズラリ脈々と配合されている隠れ良血。長らく条件戦で燻っていたが突然の覚醒を促すだけの要素は内包していると言える。今度は混合だがハンデはまたも50キロ。相性の良い舞台で紅一点の輝きがある。
▲ダコールは本来△がお似合いの馬だが他の有力馬のハンデと比較すると、56キロは相対的に浮上の対象となる。かなり乗り難しい追い込み馬だが小回り向きのディープだしハマれば勝ち負けまである。次にマイネルラクリマ。検疫から10日でのレースだった前走より順調なのは間違いない。持ち時計もあるし、渋っても平気な晴雨兼用型だが58キロだと甘くなる。