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2014/07/13 11:00
プロキオンS・(マリーンS)
巨人の杉内俊哉投手が12日の阪神戦で史上最速の2000奪三振を達成した。投手の華とも言われるこの三振の金字塔を打ち立てたのは杉内を含めて僅かに22人と稀少だ。典型的な力投派だった彼に「そんな思い切り投げなくても球はいくよ」とドクターK誕生の金言を授けたのが当時ダイエーの監督だった王貞治氏だった。以来、独特の間をもつ“脱力投法”で三振の山を築いた。
こちらも肩肘を張らない脱力馬券術を取得できればこれほど楽なことはないのだが、どうにも余計な思考が頭を巡る。それでも力一杯投げ込んだ渾身の予想が的中すれば報われるがワイルドピッチが関の山では疲れるだけだ。なんとか予想のコツを取り戻すのが今夏の低目標である。そうは言いつつも【プロキオンS】はいきなりピッチドアウトで伏兵のダノンカモンを狙う。
古豪と呼ばれる8歳馬だが衰えはない。さすがに若い頃の堅実さは薄れてきたが名古屋大賞典を制すなど健在をアピールしている。前走のさきたま杯は大敗だったが地方の小回りが合わなかっただけ。7か月ぶりの根岸Sで0秒4差(9着)フェブラリーSでも0秒7差(7着)に善戦するなど相変わらず左回りは走る。昨年がクビ+ハナ差の3着だったように中京も問題ない。
状態面の上昇も復調を示している。この中間は坂路で調教を重ねてここ2週はコース追い。とりわけ七夕賞で有力視されるラブリーデイ(一杯)を追走して馬也で併入に持ち込んだ1週前の動きが秀逸だった。今週の追い切りも6F81秒9で終い12秒3と態勢は整った。鞍上には今週から来日している香港リーディングのZ.パートンを迎えた。少し足りない馬をどう卸すか、お手並み拝見といく。
ゴール前の大接戦を凌いだ昨年と遜色のないデキと陣営が仕上がりに自信をみせるアドマイヤロイヤルは左回りの1400?1600mだと高値安定。鋭さが生かせる展開なら連覇も十分だ。伸び盛りの4歳ベストウォーリアは先々を見据えれば賞金加算は最低条件だけに勝負気配は申し分ない。極端に揉まれなければチャンス。この距離に強いキョウワダッフィーも大崩れは考えにくい。
北の大地に目を移すと【マリーンS】には期待のサトノプライマシーがいる。昇級戦となったアハルテケSは好発からそのまま番手での競馬。楽に追走している感じだったが3F34秒7‐4F46秒5と実はかなり締まった厳しい展開。直線で一旦は先頭に立つもあっさりベストウォーリアに交わされてしまったが最後まで粘って0秒7差5着なら及第点を与えられる。
函館ダ1700mでのネオユニヴァース産駒は[10-19-9-82]とやたら2着が目立つも複勝率31.7%は100走以上していることを踏まえれば優秀な数字だ。母エアピースは関東オークス2着馬で全兄リバティバランスも中央でオープンまで出世するなどダート巧者の一族。福島で早めに動いて押し切ったこともあるようにスピード型の先行馬だから馬場渋化も好材料だ。
ハナに行けないと非常に脆いがブリンカー装着+54キロ+外枠でスムーズな先行が叶いそうなヒルノマドリードは一気の人気落ちで妙味。イッシンドウタイは本質的には広いコースで距離も長い方がベター。道中内で脚を溜める理想的な乗り方だった大沼Sでの離された3着が証明している。ただ流れが速くなれば連圏内突入も。ツクバコガネオーも枠とハンデを活用したい。