スプリングＳ

◎ストローハットの共同通信杯４着は前半5F62.6の超スローペースによる切れ負け
とくに決め手に秀でている馬ではないから断然人気だったディープブリランテに逃げて33.9の脚を使われ
勝ち馬ゴールドシップよりも後ろだった時点で苦しいがこの０秒４差は少なくとも中山千八なら
悲観すべきものではなく十分逆転が叶う数字だ。実際清々しいまでに切れ負けした５着のコスモオオゾラは
次走コース替わりの弥生賞を上がり35.0で快勝、前走で限界の34.0を振り絞った頑張りの先に輝く未来があった
ストローハットが好走するための理屈も同じ。共同通信杯では４角から直線に入るところで外に振られて
その後も右によれてふらふらするシーンがあり騎手も追い辛そうだったから余計に中山替わりは好材料
３走前勝った未勝利戦のように早めにエンジンをかけて武器である先行しての持続力を全面に押し出せば
ベストディールやフェノーメノを抑えて３戦連続一番人気に推された好素材の目が覚めるはず
父はフジキセキだが母ウォートルベリーは仏の１０ＦＧ２勝ちがあり母系は馬力型の血が重ねられており道悪も安心
短期放牧後だが権利をもぎとる立場だけに仕上がりに抜かりはなし伏兵止まりの評価である今回は絶好の狙い目
○マイネルロブストはゼンノエルシド×メジロライアン(内枠に強い)という血統で一見地味だが成績は堅実
レベルの高かった札幌２歳Ｓを４角手前から外を捲ってグランデッツァを負かしに行っての３着は価値があるし
朝日杯ＦＳも前半力んでの追走ながらスピード勝負に対応して２着、京成杯も57キロで大外回っての２着だ
大敗した東スポ杯２歳Ｓは不良馬場や直前の乗り替わりに加えて外からディープブリランテに被されて
終始折り合いを欠き通して直線では余力が残らなかったもので擁護できる敗戦だ
本番はともかくＴＲでは文句なく中心勢力、武豊も２週連続重賞連対で上げ潮ムードだ
共同通信杯で２着に敗れキングヘイロー路線の▲ディープブリランテも休み明けでテンションが高く、
その上調教不足ともくれば見限るのは早計で“ガス抜き”のために使った一戦と考えれば成功の部類
今回は逃げたい馬が多いし叩き２戦目で引っ掛かる可能性も低く好戦約束だとは思うが
現段階でこの気性だと本番の2000mは厳しいと言わざるを得ない。リーチザクラウンを見ているようだ
大穴で△ロジメジャーも取り上げておきたい。セントポーリア賞でハナ差に迫ったメイショウスザンナは
土曜のフラワーＣで２着しておりスローの瞬発力勝負だったが上位のレースレベルは水準以上
この馬も東京の決め手比べより中山を前で立ち回りたいタイプだけにスムーズに流れに乗れれば面白い
思えば父ダイワメジャーもデビュー４戦目のスプリングＳ(３着)で滑り込み皐月賞Ｖだから因縁を感じる
グランデッツァは休み明けと大外の分買っても抑えが一杯。あまり気は進まないが道悪の影響で
シンボリクリスエス産駒が爆発中につきアルフレードも一応注意、人気薄から入るので漏れのないようにしたい。