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2012/03/10 14:43
アネモネS
先週はクラシック本番と同コースの最重要トライアル弥生賞とチューリップ賞があった
両レースともに伏兵が人気馬を蹴散らし波乱の結末だったが結果に関しては何も言うまい
100人居れば100通りの予想があり応援があり解釈がある。万人賛同は不可能に近い
ただチューリップ賞で2馬身半差抜けたハナズゴールはともかく気になるのは弥生賞だ
前半5F63.1は稍重を考えても遅く時計も低調でその上に目を覆いたくなる馬場の偏り
正直見るべきものはほとんどなかった。勿論タイトルを手にしたコスモオオゾラを
筆頭に皐月賞への権利を獲得した2着トリップ、3着アーデントには評価が必要だが
来るべき春に向けて不満の残る内容だった事は多くのファンが一致の思いだろう
ちなみに1番人気で負けたアダムスピーク、ジョワドヴィーヴルの共通点は2戦2勝
しかも休み明けで浅いキャリアを補うだけの勢いもなかった。無敗には惹かれるが
非凡な才能を持ち合わせている事と競馬で力を出し切れる事は比例しないから難しい
上級条件ほど経験が必要不可欠でまして今日のような道悪は物を言うはずだ
秘密兵器タガノキャンドルは気になる存在だがしばらくこの鞍上は敬遠したいので○まで
今回のトライアルにふさわしい買い要素満載の戦歴を持つメイブリーズに◎をうった
札幌3戦目にして初勝利をあげ復帰に選んだのが初距離で牡馬相手のホープフルS
あえてイバラの道をゆき着順こそ9着だが後方追走からアドマイヤブルーの0秒4差
弥生賞で2番人気ながら非業の戦死を遂げたフェノーメノとは僅か0秒1差だ
一度叩き牝馬限定の適条件となったフェアリーSは内枠とあって期待が膨らんだが
直線で前を進んでいたマイネエポナ、ダイワミストレスが壁になって抜け出せず、
結局ゴールまでエンジンを吹かし続けただけでアクセルを踏む機会を得られなかった
馬群を割る一瞬の脚がないのが大きな敗因ではあるが不運とも言える結果だった
春菜賞はスタートでもたつき4角では9番手だったが上がり33秒6の末脚でクビ差2着
この時点で陣営の目は本番はおろかトライアル重賞でもなくオープンのアネモネS
上で戦うためのレース選択をして相応の厳しい競馬を経ての出戻りに渾身の仕上げは
勝ち負けの合図とみていい。叩き4戦目にして状態一番はけがの功名
内枠+道悪+クロフネ×サンデーサイレンスの配合は弥生賞2着のトリップと一緒
ファンシミンの系統にノーザンテースト、トニービン、SSと時代の最先端種牡馬
三代母ダイナフェアリーは牡馬顔負けの底力と勝負根性で重賞を5勝した名牝で
中山では京成杯とオールカマーを勝利、その仔で名脇役だったローゼンカバリーも
重賞4勝中3勝が中山で巧者ぶりを発揮していたしセントライト記念と日経賞は重馬場
血統的にも魅力はたっぷり。本番建前、今回本音の声が聞こえてくるここで全力買いだ
エルフィンSは大事に乗り過ぎたタガノキャンドルも関西からの東上だから本気度は高い
戦ってきた相手を考えれば間違いなく素質上位だし母系から道悪も鬼かもしれない
▲チェリーメドゥーサは上がり3Fが上位三傑を外れながらも勝ったひいらぎ賞が本質
フェアリーS(5着)は4角15番手から目の覚めるような末脚で0秒1差まで迫ったが
あの末脚は上がりの掛かる競馬でこそ威力が増大するもので今回はチャンスが大きい
自身がGraustark[5×4]Nijinsky[5×4]で母キョウワグレイスがBold Ruler[5×5]
これだけスタミナとパワーに溢れたクロスが発生していれば道悪にも強い
△フレイムコードはタヤスツヨシ×オペラハウスの組み合わせだから不良では外せない
一応エルフィンS2着の実績も持っており1勝馬同士なら適性だけで浮上もある
5番手以下にはなるがキングカメハメハ産駒でフェアリーS2着のマイネエポナ、
キャリア3戦目で道悪中山マイルの外枠と条件は酷だがエクセラントカーヴの血統も注意
中山マイルを連勝中のパララサルーは母タンタスエルテがチリの2歳牝馬女王で
母父StukaはサンタアニタH(米G1・ダ10F)を勝ちチリダービー馬を多数輩出する
地元では筋の通った血統でそこに日本の至宝ディープインパクトだから注目していたが
良馬場時と比べて3?5秒は覚悟しなければならない不良だと差してくるのは厳しい
フェアリーS優勝のトーセンベニザクラも叩き台だから無理はしてこない。