中日新聞杯

新装された中京競馬場での重賞第１弾、景気良く当てたいところだ
コース改修によってもたらされた大きな特徴は「長い直線」と「急坂」
旧コースより約100mも長くなった直線は412.5mで関西圏では一番を誇り
Ｇ前に待ち受ける2.0％の勾配は中山に次ぐもので相当な難コースに生まれ変わった
これだけの情報でいきなりハンデ戦の予想は厳しいが土曜の傾向から勝ち馬を探っていく

【３日(土曜)の芝レース上位３頭の馬番と血統、および前２走の競馬場と着順】

４Ｒ３歳未勝利(牝)　 芝1400m
１着８番　ダイワメジャー×Crafty Prospector　中山５、４着
２着６番　ファンタスティックライト×Danehill Dancer　小倉２、３着
３着１５番スズカマンボ×チーフベアハート　　 初出走

５Ｒ３歳未勝利　　　 芝2000m
１着６番　マンハッタンカフェ×トニービン　京都３、２着
２着４番　ダンスインザダーク×ニッポーテイオー　東京２、９着
３着１４番タニノギムレット×トニービン　　京都９着

８Ｒ４歳上500万下　 芝1400m
１着１６番セイウンスカイ×エルコンドルパサー　中山４着、東京２着
２着３番　ダンスインザダーク×ヘクタープロテクター　阪神１２着、小倉ダ１３着
３着２番　アグネスタキオン×サクラバクシンオー　名古屋１着、小倉１２着

９Ｒ４歳上500万下　 芝2000m
１着１番　シンボリクリスエス×サンデーサイレンス　中山１１着、小倉１２着
２着５番　スウェプトオーヴァーボード×ブライアンズタイム　中山６着、小倉７着
３着２番　シンボリクリスエス×シングスピール　小倉９着、小倉ダ１０着

10Ｒマイルストーン賞 芝1600m
１着９番　クロフネ×ダンスインザダーク　小倉ダ５着、中山ダ８着
２着５番　アグネスタキオン×メジロライアン　小倉ダ１５着、京都ダ１５着
３着１０番アポインテッドデイ×Parks and Valleys　小倉９、４着

12ＲプロローグＣ　　 芝2200m
１着４番　ゴールドアリュール×マルゼンスキー　京都３、５着
２着１０番トウカイテイオー×ダンスインザダーク　中山２、東京８着
３着９番　キングヘイロー×ダンスホール　小倉１、９着


新装開店で思い出すのは０６年に阪神が改修された直後の開催で多発した前残りだが
土曜の競馬を見るとそんな雰囲気もなく馬番の偏りも強いて言えば
ひと桁番を１or２着に置いて、ふた桁番を３着に据えてみるといった具合
注目は血統だ。ダンスインザダークが４連対にロベルト系、セイウンスカイ
おまけにニッポーテイオーやダンスホールまで来て主流血統のサンデーサイレンスや
キングカメハメハが壊滅するような競馬場は今の日本にはなくＶＴＲ越しに伝わってくる
重い芝の質感からしてもかなり欧州に近くスタミナ血統の楽園となるかもしれない
前２走からの臨戦成績を見ても早い芝に対応できなかった馬やダート替わりが多い

この苦労して掴んだ稀少なヒントを携えて狙ってみたいのが◎コロンバスサークルだ
父ホワイトマズルは天皇賞馬イングランディーレや菊花賞馬アサクサキングスを
輩出しているように典型的な欧州のスタミナ血統で母母サトルチェンジの産駒には
菊花賞、天皇賞春、有馬記念を勝ったマンハッタンカフェがいる
オールカマー４着、府中牝馬Ｓ５着の実績が示すように実力は重賞級なのだが
最後の連対が洋芝のみなみ北海道Ｓ(２着)切れる脚の使えない馬の苦しみだ
しかし引退レースにして弱点が最大の武器になる千載一遇のチャンスが回ってきた
上がり３Ｆ３５秒台前半でも十分足りるし内枠の52キロなら白富士Ｓの先行が報われる
牝馬の引退レースは「黙って消し」がセオリーだがここは繁殖に最高の手土産を持ち帰る
○ヒットザターゲットは父キングカメハメハだが母父にタマモクロスで亜流
母ラティールは愛知杯で２度馬券に絡む活躍をしており血の覚醒がある
北海道でスマートロビンの２着があるなどスタミナ面は申し分なく連勝中の勢いに期待
▲アクシオンも父はＳＳだが北海道シリーズの常連で高速馬場より重い芝向き
この中間は攻めを増やしているだけに体が絞れてくれば古豪の一発
△リッツィースターは近走の重賞こそ相手が強かった影響もあり大敗しているが
休む前の古都Ｓではトレイルブレイザーを退けている馬でハンデ53キロなら怖い
他も手広く抑えるが血統的に適性が薄いダノンバラード、平坦巧者スマートギア、
同じく坂だと粘りがきかないエーシンジーラインはまとめて切る。