すみれＳ

◎クランモンタナは父ディープインパクト×母エアトゥーレ(阪神牝馬Ｓ)で
祖母スキーパラダイスは仏Ｇ１ムーランドロンシャン賞に優勝し
半兄キャプテントゥーレが皐月賞制覇、半姉アルティマトゥーレも重賞２勝
まさに活躍を義務づけられた良血馬でオープン級に入っても素材は全く見劣りしない
勝ち上がりに時間を要したあたりの泥臭さが何とも言えない味を出しているが
３着を外したのは新馬の１回で時計差なしの接戦も２度あるから単純な能力不足ではない
むしろこの手は一度スイッチが入ってしまえば猪突猛進で一気に階段を駆け上がる
そのきっかけを掴んだのが詰めの甘さを払拭するために逃げた前走
押してスムーズにハナを切るとテンの３Ｆこそ３５秒１と少し早目のラップを刻んだが
向正面あたりで緩めてしっかり息を入れ前半５Ｆ６１秒２のマイペースに持ち込むと
３角過ぎから再加速し直線アドマイヤフライトに並ばれるシーンも腰を据えて叩き合い
結果半馬身差先着。上がり３Ｆも11秒6-11秒9-11秒3でまとめる快勝だった
順番が回ってきたとの見方もできるがデビュー当初とは競馬の仕方が雲泥の差で
筋の通った血統らしく成長を感じるしLyphardの前受け戦法も合っていた
開幕週の少頭数である今回も自分でペースを作ってしまうのがベターだろう
○ミルドリームは休み明けの福寿草特別こそ見せ場なく７着に終わったが
叩いて綺麗に一変できるのがいかにもロベルト系という感じの梅花賞の差し切りだった
阪神は初日に芝で４レースあったがハーツクライやオペラハウス、アグネスフライトなど
重厚な血統がよく走ってディープインパクトがその下に甘んじていたように少し重い馬場
シンボリクリスエス産駒のミルドリームは賞金を加算するチャンスだ
▲ベールドインパクトはＨレベルのきさらぎ賞直線早目先頭で３着をどう評価するか
道中辛抱していたが坂の下りで限界を迎えてマクった形で強い競馬ではあった
ただ平坦の京都であの程度だと距離が伸びて最後に急坂待ち受ける阪神では過信禁物
コイウタの半弟という背景も考えると試金石の一戦になりそうだ
△アドマイヤレイはダイワメジャー産駒でアドマイヤメジャーの半弟
祖母ブロートツウマインドは米Ｇ１ヴァニティＨやミレイディＨを勝つなど重賞６勝
内回りをパワーでマクるレース向きだがダイワメジャー産駒はトーセンベニザクラや
ダローネガを中心にマイル近辺を主戦とする馬が多く2000m以上では2000mで３勝したのみ
オープンではマナウスとヤマニンファラオの３着２回があるだけで気掛かりではある
ニューダイナスティは確実に先行する事を考えれば十分圏内だが母父Dynaformerは
ブライアンズタイムと3/4同血で現代のスピードレースや末脚比べだと一枚落ちる。