平安Ｓ

京都ダ1800mが内枠先行有利なのは周知の事実だが内枠優勢については枠ごとの比較でも
やや外枠の数字が落ちるだけで大きな偏りは生じていない。ただ脚質別だと一目瞭然

※２００７年以降を参照 左から勝率、連対率、複勝率

逃げ【107-74-52-346】18.5-31.3-40.2
先行【285-244-234-1068】15.6-28.9-41.7
差し【106-173-182-2153】4.1-10.7-17.6
追込【19-31-51-2174】0.8-2.2-4.4
捲り【20-17-16-54】18.7-34.6-49.5

圧倒的に逃げ先行馬有利のデータが出ており母数は少ないが道中で動けるマクりも優秀だ
つまり位置取りが重要なコースで自然と前目につけられやすい内枠が“相対的に有利”
一概に外枠が不利ではなく同じ内枠有利でも中山芝1600mとは異なる傾向を示している

更に種牡馬で突き詰めると
キングカメハメハ　【27-25-18-116】14.5-28.0-37.6
シンボリクリスエス【20-25-26-156】8.8-19.8-31.3
ゴールドアリュール【7-6-9-70】7.6-14.1-23.9

◎は１枠２番スタッドジェルラン(父キングカメハメハ)
昨年夏に準ＯＰで２着２回の後に小倉で勝って念願のオープン入りを決めた苦労人だが
３歳時からワンダーアキュートやラヴェリータと凌ぎを削っていた馬で
記念すべき第１回レパードＳではトランセンドの０秒６差３着に来ており出世が遅いくらい
師走Ｓは休み明けで仕上がり途上、レースでも終始外を追走する展開だったが
４角手前で先行集団にとりついて直線も見せ場十分の２着に健闘する強い内容
調教の動きからも叩き２戦目で上積みは大きく得意の京都で躍進する可能性は高い
主戦の佐藤哲三騎手ではないがダートでの豪腕に定評のある川田騎手なら申し分ない
新潟の良馬場で１分５０秒１の持ち時計があるからスピード勝負は歓迎
本格化は間近で賞金を加算してフェブラリーＳに殴りこむ
○ヒラボクキング(父キングカメハメハ)は初の重賞挑戦となったみやこＳで５着
一気の相手強化で大外枠、控える競馬と苦しい材料が並んだ割に善戦した
直前の調教も上々だし京都との相性も抜群、藤岡佑とも手が合う
さすがにＧ３クラスで▲エスポワールシチーを枠云々で語る気はなく普通に走れば
みやこＳの再現があっても驚けないがあくまで前哨戦扱いである事を忘れてはいけないし
ＪＣＤで終い鈍ってワンダーアキュートに差されて２着を確保できなかった様子から
全盛期の迫力は薄れており道悪で究極のスピード勝負になった時斤量が響く可能性もある
△サイレントメロディ(父シンボリクリスエス)は出遅れ癖のため純粋な先行馬ではないが
内枠を利して好位で競馬できれば大駆け秘める高素質馬だ。