高松宮記念

直線が長く急坂も待ち構える難コースに変った中京に電撃の６Ｆ戦が帰ってきた
新しい門出を祝うように５連勝中の新星ロードカナロアやスプリント女王カレンチャン、
阪急杯を制したマジンプロスパーや昨年２着のサンカルロなど多士済々の好メンバーが集結した
洋芝の発育が良く開幕週から時計が掛かって1200m戦でもスピード一辺倒では押し切れない
総合力が問われるならジョーカプチーノが最有力◎だ。前走のオーシャンＳはスタートの出遅れがすべて
最内枠だったので道中動くに動けず直線待ちになったが案の定抜け出すスペースがなく立ち往生
前を進んだ勝ち馬ワンカラットの通った道を抜けたがそのワンカラットもぎりぎりの競馬だったのだから
当然後発のジョーカプチーノが勝ち負けに加われるはずもない。上がり２位の末脚もただ虚しいばかりだった
ゲートに課題はある。ただ差す立場に回っても新中京なら間に合う公算が大でむしろ控える方がベスト
左回りはＮＨＫマイルの完勝やファルコンＳのＶがあり京王杯ＳＣ(３着)や安田記念(５着)も堅実に走った
重い芝質で1400mや1600m的な走りを求められた場合にこの馬の適性はまさに「アジャスト」する
そして週末に降雨が続いたため開幕開催でも内は相当荒れてきており外伸びが顕著な状況で１６番枠はプラス
思えば昨年の高松宮記念は１番人気に推されながら二度の不利に泣き、夏には脱水症状も経験するなど
運から見放されていたが今終止符を打つ時。雨という試練の中に飛び込み耐えたジョーカプチーノ
七色の虹は必ず雨の後にかかる。直線の先には３年ぶりの虹がかかっている

直線の長さを考えると相手も差し馬中心○サンカルロは昨年上がり33.3の末脚でキンシャサノキセキの２着
阪神Ｃの勝利など一番合うのは1400mで1200mは忙しいが終いに賭けられる新中京はこの馬向きだ
阪急杯(３着)もある程度狙っていたとはいえ余裕残しの造りは明らかに今回のＧ１を意識しての事だ
末脚だけなら上位勢と互角の▲ツルマルレオンに一発の魅力。溜めればラストは確実だし血統的にも匂う
△ダッシャーゴーゴーは凡走続きですっかり評価を下げたが気楽な人気で横山典弘だと決め打ち警戒
オーシャンＳは内枠で揉まれるのを避けて出して行った結果、他馬にこすられてムキになってしまったのが敗因
実績は一、二を争うだけに展開次第。このコースでのサクラバクシンオー産駒の強さは不動だ
前走がいかにも休み明けの競馬だったカレンチャンもひと叩きの効果は大きく買う必要があるが
阪急杯の内容が良かったマジンプロスパー、時計の掛かる馬場に滅法強い好調のグランプリエンゼルも勝負圏内

ロードカナロアはかねてからのスロー専用の疑念を払拭できないまま人気に担ぎあげられてしまった感じ
左回りも初めてだし今の馬場を考えると１番枠も最悪だけにすっぱり消していい。