日経賞

前年の有馬記念覇者であるマンハッタンカフェが1.2倍で着外に消え、ゼンノロブロイも1.1倍２着
コスモバルクも1.9倍で沈んでいるなど何故か前年の有馬記念で好走した組が突然大凡走する
障害帰りのテンジンショウグンが単勝355.7倍の大穴をぶち空けた事もあり波乱の歴史満載なのが日経賞である
今回断然の支持を集めるルーラーシップの1倍台は濃厚、雨煙る中山で鳴りを潜める日経賞の魔物が覚醒する。

とは言っても有限な資本だけに無茶振りは禁物、この道悪で大博打を考えるなら逃げしかない
それを実行に移せるとすれば横山典弘とネヴァブションだが近走を見るとテンの脚が心許ないし
度重なる故障もあってさすがに力が衰えている場合もあるのであくまで本命が崩れた時のオプション扱いの▲
中山長距離＋道悪ならば◎マイネルキッツしかいない。この人気は不当であると同時にかなり旨みがある
昨年のステイヤーズＳ(不良)は３角過ぎ残り600m手前で一気に捲ってのロングスパートに持ち込み
直線もまったく後続に影を踏ませない圧勝劇、あの競馬をされるとルーラーシップとて手は出ないだろう
中山での日経賞は過去２、１着(１１年は阪神開催で４着)有馬記念５着の実績もありコース無双だ
有馬記念を鼻出血で回避した影響でダイヤモンドＳも本調子にはなかったが一度叩いて上昇は確実
天皇賞春を制した松岡騎手との名コンビで９歳いぶし銀が再度中山を湧かしてくれるはずだ
道悪の鬼ルーラーシップは当然怖いが条件が揃い過ぎるとこちらの思惑に反して走らないのが競馬でもある
元々ルーラーシップは中山向きとも思えないだけにレベルの上がるここで前走の内容を鵜呑みにするのは危険
４歳勢ではフェイトフルウォー。年が明けても気分屋はおそらく継続されていると思うが
だからこそ休み明けは注意したいところ。Ｇ１獲りに向けて重賞２勝のコースで足場作りをしたい
ウインバリアシオンは武豊替わりもあって更に後方の位置取りが予想されるだけに道悪だと不発の可能性大
トーセンラーも京都記念(４着)の内容だと現状は相当条件に恵まれないと通用しなさそうだ。