朝日杯ＦＳ

先週の阪神ＪＦの十指に余る候補の女王争いから一転した低調ムードの混戦
ジョワドヴィーヴルのような万人一致と納得させる天才肌もいない
それに加えて主要な前哨戦で結果を残したダローネガ(デイリー杯２歳Ｓ２着)
レオアクティブ(京王杯２歳Ｓ１着)が大外枠に入った事で
裏路線を地道に歩んできた努力型の報われる余地が更に高まってきた
◎ローレルブレットは初勝利に４戦を要したが暮れのチャンピオンシップに間に合った
この手は相手なりに崩れないのが才能であり武器でもあるからＧ１でも侮れない
もちろん雰囲気だけではない。千両賞は前半４Ｆ４７秒６のＳペースにも関わらず
追走に戸惑う素振りを見せて３角過ぎでも１頭だけ鞭が入る異様な光景を目にしたが
直線で外に持ち出されると徐々に加速して坂を駆けあがり２馬身半差の快勝
２着に負かしたのは京王杯２歳Ｓ３着で必勝態勢を敷いていたオリービン
最後１ハロンは時計が掛かっており１分３４秒７も平凡だが、
ローレルブレット自身は最後まで伸びており自ら釣り上げた時計だという点を強調したい
黄菊賞でハナ差先着を許したヴィルシーナはエリカ賞を勝っており相手関係の裏付け十分

父サムライハートは故障がちで目立った成績を上げられなかったが日本最高峰の血統
牝系に一流馬はおらず冴えないが１６番人気の皐月賞で２着したシャコーグレイド
障害帰りの日経賞で単勝355倍の大穴をあけたテンジンショウグン
８番人気でスプリングＳ２着に食い込んだウインクルセイドなど
驚いたことに全て中山で華々しくド派手な活躍をしており周期的にも出番があっていい
日の目を浴びなかった端役が必中の弾丸で２歳王者の座を射抜く

京王杯２歳Ｓはレオアクティブに外から差されて２着に破れた○サドンストームだが
東京の直線を早めに先頭に立って五分に渡り合ったから立派な内容
北海道で好走してきたように小脚が使える器用な馬だから中山マイルの１番枠は絶好
東スポ杯２歳Ｓは放馬、道悪と運がなかった▲クラレントは良馬場で当然見限れない
△スノードンの萩Ｓ激走をフロック視するのも禁物だろう
内枠でうまく立ち回れば蛯名のマイネルロブストやショウナンラムジも上位を脅かす。