ＮＨＫマイルＣ調教査定

【ＮＨＫマイルＣベスト３】
?アウトライアーズ 中２週３本 《ＡＡ》
→スプリングＳ、皐月賞は折り合い面を意識して調教の強さよりもコースで多く乗って運動量を補う手法をとっていたが、距離短縮の今回は坂路主体でリミットを外してきた。最終追い切りは田辺を背に｢4F50.8｣の自己ベストをマーク。気持ちが走る方向になってるし、寸の詰まった体型からもマイルは良さそう。

?ジョーストリクトリ 中３週４本 《ＡＡ》
→普段の稽古からよく動く馬で時計自体はさほどアテにならないが１週前｢6F81.0｣最終追い切り｢6F82.1｣と年明けからコンスタントに使われてる事を考えればデキは安定している。加速に時間が掛かるワンペース型っぽいがだいぶ切れ味にも磨きがかかってきた兆候はあるし前走のフロック視は危険だ。

?タイセイスターリー 中３週４本 《Ａ》
→１１頭いた《Ａ》評価群からチョイスした理由は坂路値が２位という点。クラシックを諦めた前走時から坂路でスピードに特化した調教にシフトしており、この中間も２週連続して優秀な加速ラップでフィニッシュしたようにタイセイスターリーの短距離適性を示す数値推移。条件がベストな可能性は高い。

【ＮＨＫマイルＣ注目馬】
?カラクレナイ 中３週３本 《Ａ》
→人気の一角。毎回コースで長目からしっかりやるように牝馬としては攻めるタイプ。1400m中心の良績とはややギャップもあるが逆に1600m延長がマイナスになることもないだろう。当週は単走馬也でも気分良くキビキビ動けていた。あとは初の長距離輸送を乗り越えられれば。

?モンドキャンノ 中６週９本(しがらき)《Ａ》
→スプリングＳは本数こそ足りていたが坂路馬也主体で仕上がり途上。精神的にも今ひとつだった。この中間は併用で２週前｢強め｣１週前｢仕掛け｣と着々と整えてきたが肝心の当週の内容は控えぎみ。手応えに余裕はあったが覇気に欠ける印象で個人的には京王杯くらいやって欲しかったのが正直なところ。

?ミスエルテ 中３週３本(しがらき)《Ａ》
→しがらき組でもミスエルテは調教査定的には上がり目が感じられる。前走は加減した当週も半マイル→6Fになったし、併せた相手はトーセンレーヴだから調教強化は間違いなし。ただ調教後の馬体重がすでに桜花賞を割っているのでまずいと言えば非常にまずいのをお忘れなく。

?ガンサリュート 中５週６本 《Ａ》
→坂路値３位が魅力的。毎日杯７着は坂路馬也主体で全くの参考外(モンドキャンノと同じ)ただ今回は一杯を２本消化したように厩舎のやる気スイッチ全開。とりわけ池添Ｊが跨がった当週はラスト重点とはいえ12.5-12.2と充実の伸び脚。19、20(水)(木)の時計さえ飛んでなければベスト３圏内だった。

?ディバインコード 中１週１本 《Ａ》
→橘Ｓ１着。ディバインコードの良い点はデビューから30キロ近く馬体を増やしながら堅実な成績を維持してきたところで体質の強さは天性のもの。中１週でも6ハロンから乗ってラストも楽々と交わし去り先着を果たしたあたり好調キープとみていい。時計の裏付けもあるし伏兵になりうる存在だ。

【ＮＨＫマイルＣワースト】
該当馬なし

【予想】
大混戦の文字が各マスコミ媒体を賑わし、踊った１週間。せめて調教査定だけでも優劣がはっきりすればと思っていたが蓋をあければ《ＡＡ》２頭《Ａ》１１頭《Ｂ》５頭と、こちらも大混戦模様。今年に限っては次を見据える馬もほぼおらず、“ここに全力投球”という陣営が多く各馬の仕上がりは全体的に良好だ。

◎アウトライアーズから入りたい。筋肉のハリが出たことによるコース→坂路変更と報じられたが、多少の疲れはあるにしてもこのローテでこれだけ動かして、また馬も応えて動くのだから体調面はまず心配いらない。

闘ってきた相手を考えれば重賞未勝利は気にならないし、持ち時計｢1分34秒8｣も文句なし。前半うまく卸せれば“異常値”は東京1600mで叩き出される。

◎アウトライアーズ
○アエロリット(坂4)
▲タイセイスターリー(坂2)
☆ディバインコード
△モンドキャンノ
△ボンセルヴィーソ
△ジョーストリクトリ
△ガンサリュート(坂3)

馬連◎?各印流し
三連複◎?各印流し

【2017予想成績】
的中：7/18
回収：18100/36800
回収率：49％