皐月賞調教査定

【皐月賞ベスト３】
?スワーヴリチャード 中８週７本(しがらき)《ＡＡ》
→中間の強い調教が１週前の１本だけなように完璧な仕上がりだった共同通信杯と比較すれば劣るのは確かで“ダービー狙い”の造り方。ただ時計面からも動くのは間違いなし。最終追い切りは直線に向いてからバタついたり、遊びながら走っているがそれだけ余裕のある証拠。完成すれば一流の仲間入りだ。

?ペルシアンナイト 中６週８本 《ＡＡ》
→攻め駆けタイプで推奨のタイミングが難しい馬だがこの中間は池江厩舎としては珍しく在厩調整。１、２週前に｢一杯｣。極端に速い時計ではないがそれは順調の裏返し。ラストは11秒台でメリハリある好調教。最終追い切りは遅れたが、あくまで馬の行く気に任せた様子で心配なし。速力に要警戒だ。

?プラチナヴォイス 中３週４本 《ＡＡ》
→調教査定的には｢最終追い切りＣＷでラスト12秒台｣が好走条件で今回は[82.1-66.0-51.9-38.2-11.7 和田 馬也]だからまず最低ラインをクリア。更に１週前も単走ながら素晴らしい時計を叩き出しており、スプリングＳ時よりワンランク上の仕上げを実感。だいぶ集中して走れているし一角崩しも十分。

【皐月賞注目馬】
?カデナ 中５週５本 《Ａ》
→弥生賞は《Ｃ》で走られたのでまず反動の兆候を探ったがとりあえずは大丈夫そう。ただ栗東の坂路は相当時計が掛かるタフな馬場だったにしろ4F55.3でラスト13.5-13.0はクラシックの人気馬としてだらしない。悪路でふらついていたしまだ芯が入っていないあたり上積みはありそうだが今回はどうか。

?ファンディーナ 中３週４本 《Ｂ》
→ 69年ぶりの牝馬Ｖが懸かる一戦。１週前にしっかり追って、当週は強くやらない調教パターンだが今回は１週前が過去３戦と比較して、かなり遅い時計。馬体が徐々に減って、中間計測で｢512キロ｣だから輸送すれば最低体重は免れないだろう。その状態でまともに戦えるのか疑問が残る。当日の気配に注意。

?レイデオロ 中１５週８本(天栄)《Ｂ》
→天栄経由＋本数も足りているが調教の内容が寂しい。２週前は３歳１勝馬に遅れ、当週も３頭併せで直線は最内を回りながらも反応が今ひとつで峠を越したサトノギャラントにあっさり引き離されたように雰囲気は芳しくない。現状で勝ち負けを語るのは苦しい。

?アウトライアーズ 中３週４本 《Ａ》
→これまでは気性面を考慮して、半マイル追いが中心で運動量は併せ馬で補う形。今回も馬也だが２週連続して田辺が跨がり５ハロンから３頭併せを敢行。１週前も良かったが古馬オープン馬を追走した当週はかなりの負荷で[5F67.1]の好時計をマーク。デキに関してはデビュー以来最高とみていい。

?サトノアレス 中３週４本 《Ａ》
→前走は“ＴＲでやっとこさ格好がつく程度”5F69秒台がほとんどでやる気なし。本番に向けても馬也は相変わらずだが１週前、当週と３頭併せで大きく追走させるなど調教を強化。実際、映像からも叩かれてスピード感や躍動感が戻ってきたのが伝わった。藤沢厩舎としては悪くない手応え。

【皐月賞ワースト】※どうしても買いたいなら３着でどうぞ(　っ・ω・)っ
?マイスタイル
→本数標準かなり少なめ
?コマノインパルス
→本数標準少なめ

【予想】
｢皐月賞は速い馬が勝つ｣の格言通りに近年はスピードの持続力が問われるケースが多くマイラータイプの台頭が盛んになってきた。よって坂路調教馬よりもコース調教馬に分がある。ファンディーナやカデナは坂路単一であり、緩みない流れになった時に力を出し切れるかが焦点。

当欄から大きく狙ってみたいのがスプリングＳ３着の◎プラチナヴォイスだ。前走は３角過ぎから捲るように進出し直線先頭に取り付いたがご存知の通り大外からラチ沿いまで切れ込んでしまうロスがあっての｢0秒2差｣京都の未勝利をレコードで４馬身ちぎっているようにHペース及び決着時計に対する耐性も兼ね備える。

父エンパイアメーカーはダート色の強い種牡馬だがフェデラリストやナムラアン、カイザーバルなどを見るとしかるべき牝馬につければ立派な芝馬になる。その点、３代母にウインドインハーヘアを構え、レイデオロとは近親関係という背景を考えれば血統から嫌う理由にはならない。

一連の調教過程、内容ともに見事なものだし真っ向勝負で活路を開く。

◎プラチナヴォイス
○アウトライアーズ
▲スワーヴリチャード
☆カデナ
△ペルシアンナイト
△ウインブライト
△サトノアレス
△アダムバローズ

単勝◎
馬連◎?各印流し
３連複◎?各印流し

【2017年予想成績】
的中：6/15
回収：16450/29600
回収率：55％