共同通信杯調教査定

【共同通信杯ベスト３】
?スワーヴリチャード 中１１週９本 １００Ｇ
→東スポ杯２歳Ｓ(２着)以来となるが馬也で仕上げた当時とは比べものにならない入念な調整。ＣＷで｢強め以上｣が４本で、どの時計を切り取っても良い。最終追い切りは全体時計こそ｢85.3｣だがラストは大外をゆったり回り、先行した僚馬を軽く促された程度で楽々パスした。質＆量ともに文句なしの満点。

?エアウィンザー 中４週６本 ７０＋Ｇ
→前走は仕上がり途上とはいえ自己条件でのとりこぼし。この中間は１週前にフルーキーを追走して先着、2/5には4F50.5をマークするなどエアウィンザーらしい軽快な動きが戻りつつある。最終追い切りは３頭併せでやや抜け出す時にモタついたが、バランス良い走り。重賞でも上位争いのデキにある。

?アサギリジョー 中３週５本 ７０＋Ｇ
→京成杯５着(0秒3差)稽古は目立たないタイプだがアサギリジョーの場合はピンポイントで絶妙な追い切り時計を出してくる。新馬は最終、前走は１週前で今回それに該当するのが最終追い切り。石川騎乗なので鵜呑みにはできないがラストは｢13.5｣の数字以上に速く映った。フォームは未完成も魅力有り。

【共同通信杯注目馬】
?タイセイスターリー 中４週５本 ７０＋Ｇ
→シンザン記念(２着)は本数不足で割り引いたが走られた。普段から馬也主体なので“反動判定”しづらいが時計だけ見れば心配は皆無。当週も派手さはないがそれでいて安定した調教で｢6F82.5-1F12.2｣を記録。よほど賢いか完成された馬だという印象。

?ディアシューター 中２週２本 ７０＋Ｇ
→いつも悪くない時計だが使い詰めの当週も4F52.7を叩くなど自己ベストを更新した。終いまで鞍上を努めた田辺の手綱は微動だにせず一杯の相手に併入。首を上手に利用した走りで気合乗りもよく気配はいい。相手は強いが上位進出を目指す。

?ムーヴザワールド 中１１週５本 ６０Ｇ
→１月中旬に帰厩し、追い日だけ乗って本数減点。同じ厩舎だったヴァーミリアンの時計に近く見栄えは良くない。当週も調教師は“相手に併せた”というが、どうにもフットワークがひと息であくまでトライアル前のひと叩き感が色濃い。

【共同通信杯ワースト】※どうしても買いたいなら３着で(*´∀｀)つ
?ムーヴザワールド ６０Ｇ
→本数不足
?ビルズトレジャー ６０Ｇ
→本数不足

【予想】
◎スワーヴリチャードの東スポ杯２歳Ｓ(２着)は当時としての全能力は出し尽くしたレース。仕掛けのタイミングといいブレスジャーニーに完敗だったが成長力＝のびしろの意味では血統背景的にもこちらに分がある。

ハーツクライ産駒は総じて左回り向きの傾向を示す。もっと言えば器用さが不足がちなので大箱向き(これはトニービンの系譜とも言える)先行できるようになって初めて完成に近づくが現状は粗削りの子ども。“単”としては心許ないが連なら間違いなく大丈夫。

ムーヴザワールドは元々本格化の遅い血統で仕上げ方も無理をしていないのではっきり危ない。末脚勝負では一枚落ちそうなエアウィンザーとタイセイスターリーは立ち回りとデキの良さで上位狙う。

◎スワーヴリチャード
○エアウィンザー
▲タイセイスターリー
☆アサギリジョー

単勝◎
馬連◎?印流し

【2017年予想成績】
的中：3/7
回収：8990/13800
回収率：65％