103件のひとこと日記があります。
2014/12/21 12:53
有馬記念の思い出(その4)
自分にとって、一番思い入れのあるという意味ではオグリの時を凌ぐのが帝王の有馬。そう有名な奇跡の復活というあのレースだ。
そうあの日も俺はあそこにいた。
オグリの奇跡を目撃していたせいもあるけれど、予感はあった。
客観的には1年ぶりの復帰戦に期待するほうが間違っている。
それでも帝王ならばもしかしたらという思いで中山に向かった。
パドックで帝王ウォークが全盛時に戻っているのを確認した時、それは確信に変わり、単賞をどっさり購入したものだ。
さらに返し馬での躍動を見た時には勝ったと思った。
あまり有名ではないが、この時の返し馬は本当に素晴らしかった。「帝王いいな」というつぶやきが周りのあちこちから聞こえたものだ。本当に気持ちよさそうに走る帝王の姿に皆が「レース場に帰ってきて嬉しい、さあ走るぞ」みたいな帝王の気持ち?を感じたのだろう。
そして奇跡は起こった。
帝王のあの感動のゴールの瞬間はまさに「ここに極まれり」を体験できた。涙はでるし、心臓バクバクいってるし、体は震えるし、冷静に戻るのが大変だった。
最近のファンに言いたいのは「競馬はネット上でするもんじゃねえよ。まずは競馬上に行け!」ということ。
その場に行かないと「本物」の興奮は味わえないし、よく言われる「馬券を握りしめる」という感覚も理解できはしない。
生の競馬は君らが知っているネット上の競馬とは本質が違う。