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2021/04/10 15:04

三冠馬の終焉

大阪杯の結果はオールドファンにはとても残念な結果だった。

一言で言えば三冠馬の権威が失われた瞬間だった。
権威というのは威光を示し続けられなければ失墜する。
ハードルの高い条件を常に維持するからこそ畏敬の念で見られるのであって誰でもできることを只継続する事ではない。

三冠馬は重馬場程度で屈するような看板であってはならない!

しかし今回、その意義が問われる事実を突きつけられてしまった。
これをどう考えるか自分なりの解釈を書く。

三冠馬というのが過去の物となったという事なのだろう。
近年長距離路線の衰退は顕著である。特に長距離王者の決定戦である春天が象徴的だ。一番強い馬は海外や大阪杯を目指し、一部の長距離自慢の馬達だけが出走するマイナーなレースへなり下がった。ステイヤーズステークスの面子と大して変わらない。
長距離路線を目指す馬自体が減りつつある中、菊花賞を目指す若駒も減る一方だ。来年以降は春2冠でも菊へ向かわず秋天やJCというローテションを選択する馬がでてくることだろう。
長距離路線が軽視される理由は時代の流れと感じるが、単に人間がどんどん軽薄短小へ向かっているだけで安直としか思えない。また機会があればこの部分も煮詰めてみたい。

話が逸れた。
言いたい事は本当に強い馬は三冠(菊)を目指さなくなった。
という事だ。
三冠馬は距離に融通の利く万能性を持ち合わせた便利馬に過ぎず、特定条件で強さを発揮するスペシャリストには屈してしまうのが今の競馬なのだ。

昔は三冠馬=どんな条件でも勝つ=最強馬だった。
本当に強い馬は必ずクラシック三冠馬を目指すという大前提に起因している。さらにトライアルにも出走する馬が多かったため三冠に達すまでには様々な条件を克服する事になる。
このトライアルにも出走の部分が今と大きく違うのも見逃せない。トライアルは最強への試練でもあったのだ。
ホープフルから皐月へ直行なんてローテションも定番になりつつあり、菊だけでなくトライアルも数年後には用無しになるのではないかと心配である。

自分は競馬を予想する時「点ではなく線で」をモットーとしている。しかし点と点の間がかなり開くのが今の競馬でありこれに苦戦している。
競馬は深いからこそ面白いが最近は五里霧中でお手上げ気味だ。

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