『安田記念』とダイワメジャー…!?

　先日の『サンライズメジャーとマイル戦』というワタクシの日記で、ダイワメジャー産駒とPharos（血統上はFairwayと同一馬となります）との関連性について書きましたが、それを読んでくださったワタクシの同僚でもある競馬仲間（そのかたもマティリアリティーを推しておりました…笑）の１人が、「長距離適正の強いファロスの系統が６本とか５本入っているメジャー産駒は多いので、それだけではマイル戦の適応性判断は厳しいのでは？」というご質問を職場で受けました。（笑）　　なるほど、的確なご指摘でございます。その点につきましては“ファロスの入り方、つまりクロスがあるか、ないか”ということを見極める必要があるのです。先日の『安田記念』でいえば、サンライズメジャー（曾祖父母・８頭中、ファロスが６本）、カレンブラックヒル（５本）、ダイワマッジョーレ（６本）、ブレイズアトレイル（５本）となりますが、同じ５本、６本でもクロスのある、なしにより血量が異なってまいります。
　ファロスの血量（８代内とします）は、サンライズメジャーが約４．３％、カレンブラックヒルも約４．３％、ダイワマッジョーレは約３．９％、ブレイズアトレイルも約３．９％となっております。面白いのは仮に10代内までファロス（フェアウェイ）の血量を拡げてみますとサンライズが約４．９％であるのに対し、カレンブラックヒルは約５．５％に達し、カレンブラックヒルはマイル戦よりも長めの距離に適応できそうな値となっております。ちなみにマッジョーレは約４．５％、ブレイズアトレイルは約４．８パーセントですので、こちらは逆にマイル戦かそれ以下の距離が合うのかもしれません（ただし、これはダイワメジャー産駒という前提で比較した場合です）。ちなみに優勝馬のモーリスは…、８代内で約２．７％（10代内でも約３．８％）でしたから、長い距離は疑問で、マイル戦は適応範囲ということなのでしょう（スクリーンヒーロー産駒という点を考慮した場合です）。
　いずれにしても、色んな見方か出来るのもまた血統の面白さでもあります。時間の許す限り、あれこれ探索してみようと考えております。(^^)