フェンネルという子とパートナーを組みました

私のブログからの転用です。

フェンネルは黒鹿毛です。
そして結構おちびちゃんです。
なぜか、厩舎からスタッフが出し入れします。会員は出し入れ禁止です。
でも、洗い場ではとてもおとなしいいい子です。
（１枚目の写真）
可愛いし・・・毛艶もいいです。きれいな馬です。

(2枚目の写真）
額のお印はこんな感じ。もう覚えちゃったよ。

昨日は18時30分からの初級馬場と19時45分からの中級馬場に出ました。

フェンネルは初めて乗る子なので最初は様子見です。

初級馬場のインストラクター、関口さんが「この子は先頭を嫌がります。」というのですが、とりあえず、私は年数だけはベテランさんなので先頭を走っていきました。
「さすがですねえ、先頭、問題ないですね」との言葉に気を良くして「ふん、こんなもんさ！この子はシリッパネしないって言うから安心安心！」私はシリッパネされるのが一番怖いのです。シリッパネさえされなければ何とかなります。

「はーい、斜めに手前を換えて」という号令にうまく曲がれました。しかし。彼は気がついてしまった。自分が先頭だと。
急に「いやあああああああ」と止まり、おまけに後ろを向いてしまいました。
そして、自分の上に乗っている女がかなり軟弱ものだという事にも気がついてしまったのです。

「すいません、ハニーちゃんが先に行ってくれますか？」
という事で、優等生のハニーちゃんという牝馬に先頭を替わってもらいました。

2番目につけたらまあ優秀！いい子です。
輪乗りもきちんとこなしました。

次は蹄跡よりほんの少し内側を周る『第2蹄跡を走る』という指示、しかし、なかなか中に入ってくれません。
とうも、(彼は新人さんなので）蹄跡を走ることが正しいと思っているようです。ハニーちゃんが第2蹄跡を通るのを見て「あんなことをしてはカッコ悪い」と思っているようです。
私が中に入るように指示を出してもかたくなに「それは間違いです。」といって聞く耳を持ちません。
そんな感じでレッスンを終了しましたがフェンネルは「正しいことをした」と誇らしげでした。

19時45分からの中級馬場レッスンはいつものメンバーのいつものレッスン。
指導は山路さんです。
引き続きフェンネルですので今度は強気でうまく乗ってやろうとしました。

いい感じ、いい感じ。
ペースもうまく作れたし、歩度の伸び縮みも自由自在。
中央線もきちんとよれずに走れたし、・・・・・・

3湾曲も素晴らしい出来でした。

左手前がうまく行ったので今度は右手前からの3湾曲。
隅角から1湾曲目を曲がり２湾曲目に行こうとしたら曲がらない！！！！
そのまままるでななめ手前変換のようにフェンネルだけ蹄跡へ。
私の右手、右腕、わき腹は筋肉痛です。
グイッと持っていかれました。

フェンネル君は「ここは斜め手前変換が正しい」と考えたのでしょう。
急に。
彼は、自分の正しいと思う事を曲げずに突き進む、骨のある男です。
しかし、君はまだ若い。
自分が正しいと思っても『間違い』はあるのだよ。
それを『知る』事が大人への第1歩なのだよ。