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2015/12/27 17:45

知って・観て得する海外レース(week52-Final)

 今年が、最終週です。その最後の知って・観て得する海外レース Finalとなる52回目です。

 選んだレースは、半世紀前(!)となる、1965年の凱旋門賞(G1)です。

 この年の勝ち馬は、シーバード[Sea-Bird]。実は、2012年のフランケル[Frankel]に破られるまで47年間、欧州最高レーティングを誇った名馬です。

 フランス調教馬であった彼は、2歳最終戦のグランクリテリウム(仏G1)にて脚を余した2着に敗退して以降、後に出たレースで全く鞭を使わずに、全てを流す様な競馬振りで圧勝したのです。

 また、欧州でも、英(イギリス)と仏(フランス)は、よく敵対的関係にあると言われる。そんなイギリスの競馬ファンでも、彼の強さに舌を巻く(認めざるを得ない)程と言われます。

 そこで、レースを先に書きます。
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【レース映像】
 出走馬は、20頭。G1勝ち馬は、13頭。連対経験馬を入れると、実に18頭も揃った1戦。
 
 人気は、シーバード[Sea-Bird]とフランスの無敗の怪物 リライアンス[Reliance]が人気でした。

 レースは、マルコヴィスコンティ[Marco Visconti]が切る。全体は、先頭?最後方まで10馬身を切る一団の競馬。

 人気のSea-Birdは、中段の馬群、打倒Sea-Bird候補のRelianceは、Sea-Birdとほぼ同位置の外目に付けた。

 坂の頂上?最終コーナー手前までほとんど隊列変化が無い。直線に入る手前で、Relianceが早目に逃げ馬の直後に付けて直線へ。

 その叩き合いは、想像を絶する光景へ。残り500mを切って、Relianceが満を持して先頭にたつや否や、Sea-Birdは、その隙間をアッサリ破り、先頭に立つ。そこでも、手綱は『全く押さず、引っ張ったまま』その時点で勝利を確定。

 その後・・・手綱を押すと、あっという間に、後続を引き千切る。その最中は、『内埒から外埒へ斜行しながら』引きちぎるという光景に。

 に、2着以下に6馬身差を付ける圧勝。これは、凱旋門賞史上最高着差(※タイではあるが、事実上の、史上最高着差は間違いない。)を付けたのだった。

●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=8w6l4dycjDE [shalakhaniより]
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 その馬、日本に何か影響は与えたのか? と思うfanは、大多数と思われます。でも、きちんとあるのです。

 実は、彼の血が日本に最初に入った馬こそ、日本競馬史上に残る馬へと繋がったのです。

 その馬は、タニノシーバード(父:Sea-Bird母:Flaxen)。

 アメリカで産み落とされた馬をセリで購入。その血が、母系となって、タニノギムレット(2002年 日本ダービー(G1)優勝)を産む。

 その父から、ウオッカ(G1 7勝/顕彰馬入り/東京競馬場にて、銅像が建立!)へと繋がったのです。

 他には、明和牧場が導入した パークナシラと言う繁殖牝馬から、シーバードパーク(1979年桜花賞 2着馬/※因みに、アグネスレディーと同期)もこの血の影響を受けた競走馬でした。
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【写真・参考】
 アメリカでの種牡馬繋養時の写真です。

●写真URL : http://www.allbreedpedigree.com/sea-bird [Allbreedpedigree.com より]

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    ⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。

     今年も色々な日記にコメントを書いて下さり、本当にありがとうございました。

     来年も楽しみにして下さい。

    2015/12/30 23:26 ブロック

  • 広瀬北斗さん

    1年間お疲れ様でした。

    2015/12/28 04:46 ブロック