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2015/12/27 16:11
知って・観て得する海外レース(week51)
今年が、最終週です。でも、忘れていた分を先に投稿します。知って・観て得する海外レース 通算51回目です。
今回も、現在進行形でその名が知られる名馬をお届けします。
選んだレースは、1993年の凱旋門賞(G1)です。
この年の勝ち馬は、アーバンシー[Urban Sea]。
この年の23頭立ての大混戦を制覇。実は、G1勝ちは、初勝利にして唯一の勝利です。
でも、それ以上に素晴らしいのは、繁殖入りしてから。これまでに産んだ馬は、以下の通り。
初仔:アーバンオーシャン[Urban Ocean](牡)
2番仔:メリカー[Melikah](牝)
3番仔:ガリレオ[Galileo](牡)
4番仔:ブラックサムベラミー[Black Sam Bellamy](牡)
5番仔:アティキャス[Atticus](牡)
6番仔:オールトゥービューティフル[All Too Beautiful](牝)
7番仔:マイタイフーン[My Typhoon](牝)
8番仔:チェリーヒントン[Cherry Hinton](牝)
9番仔:シーズレガシー[Sea's Legacy](牡)
10番仔:シーザスターズ[Sea the Stars](牡)
11番仔:ボーントゥシー[Born To Sea](牡)
産んだ馬は、11頭。牡馬7頭・牝馬4頭。
G1 勝ち馬は、以下の4頭。
Galileo(牡)
Black Sam Bellamy(牡)
My Typhoon(牝)
Sea the Stars(牡)
中でも、牡馬のG1勝ちのある3頭は、種牡馬入りの後、G1勝ち馬を輩出。
繁殖入りした牝馬からも、All Too BeautifulとCherry Hintonは、G1連対馬を輩出する凄まじさです。
実は、ここ30年間でG1勝ちのある牝馬が、繁殖入りの後、
10頭以上産んだ上に、G1勝ち馬頭数を最も多く出した世界最高の牝馬です。
(※追記:頭数と自身の競走時代にG1勝ちの無い繁殖牝馬が産んだ、G1勝ち馬頭数の最高は、ハシリ[Hasili]の5頭。)
普通、競走時代に激走した牝馬がG1勝ち馬を輩出するのは、非常に至難です。
それをものともせず、これだけの繁殖牝馬として成果を残したのです。
私には、人間に例えると、谷 亮子[旧姓:田村]に似ていると思いました。
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【レース映像】
出走馬は、23頭。G1勝ち馬は、Part?国のみでは、15頭。それ以外の国を入れると、実に18頭も揃った1戦。
人気は、仏ダービー(G1)・リュパン賞(G1)を制覇した地元に期待、エルナンド[Hernando]。
Urban Seaは、好スタートから馬群の内埒で我慢。道中は、先頭?最後方まで約10馬身。横に広がり気味の馬群が出来た。
向正面に入っても、隊列変化は、ほとんど無く進み、直線へ。
その叩き合いは、オペラハウス[Opera House]が先頭を伺うも、残り150mで馬群を突破して外から襲うホワイトマズル[White Muzzle]以下を抑えて優勝しました。
実は、この勝ち方は、 母仔制覇を遂げたシーザスターズ[Sea The Stars]の凱旋門賞制覇でも、ほぼ同じ勝ち方でした。両方の映像をご覧ください。
●1993年 凱旋門賞レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=xo5JcvM_HMU [Chaine Equidiaより]
●2009年 凱旋門賞レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=b4oAtWrXtwY [Chaine Equidiaより]
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【写真・参考】
凱旋門賞制覇時の写真です。
●写真URL : http://www.wpstud.com/horseintro/euphorse/EupHorse.htm#UrbanSea [Wpstudの掲載写真より]