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2015/12/13 17:06
知って・観て得する海外レース(week50)
今年もあと3週間を切りました。知って・観て得する海外レース 通算49回目です。
今回も、往年の名馬にして、日本の競馬に血統面で大いに影響を与えた名馬をお届けします。
選んだレースは、1980年の英2000ギニー(G1)です。
そのレース勝ち馬 ノゥンファクト[Known Fact] と
そのレースの'幻の勝ち馬' ヌレイエフ[Nureyev]
の2頭です。
この2頭は、世界のみならず、日本の競馬にも活躍馬を輩出した馬・系統でもあります。
先ずは、実際の勝ち馬 Known Fact。この父は、インリアリティー[In Reality]。
その馬の父系を辿っていくと、米競馬史上最強馬 として今も語られる マンノウォ?[Man o'War]にたどり着く、アメリカで育まれた系統。
自身が父となってからは、ウォーニング[Warning]を産む。そのWarningからは、
カルストンライトオ[04 スプリンターズS(G1)優勝]
サニングデール[04 高松宮記念(G1)優勝]
の2頭のスプリント王者を産みました。
一方のNureyevは、「もっと凄まじい種牡馬成果」を挙げました。
1982年産まれの初年度産駒の中から、シアトリカル[Theatrical/ヒシアマゾンの父にして、タイキブリザードの兄]以降、17頭のG1 優勝馬を輩出。
その中には、ブラックホーク(1999 スプリンターズS、2001安田記念/G1 2勝)を生むなどの活躍馬を残しました。
最後に、今年亡くなったブラックホークのご冥福をお祈りいたします。
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【レース映像】
出走馬は、14頭。人気は、デビュー戦で重賞勝ちを含め、2戦無敗の Nureyev。
そのNureyevは、後方待機。 全体は、先頭?最後方まで約4馬身圏内に固まる展開。
残り600mで最後の死闘が始まる。その場面では、全馬が横一線。その中から、内埒を突いたKnown Fact とポッセ[Posse]が出る。最後の残り100mでは、まとめて、Nureyevが一気に先頭に立つ。
その叩き合いを制して、Nureyevが優勝。しかし、その後の写真判定で、Posseの進路を妨害していた事が、後に判明。繰上がりでKnown Fact が優勝。
翌週も、繰上げ勝利(降着事件)が起きたレースから生まれた名馬をお伝えしました。でも、今週は、降着を起こした馬の種牡馬本能の強さをまざまざと見せる点は、先週と異なります。
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=I8ytKbh95SY [brian westhamより]
(※ 2:40からレース映像 FULLです。)
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【写真・参考】
左は、Nureyev。右は、Known Factの写真です。
●左の写真 : http://www.kznbreeders.co.za/NewsNureyev.html [南アフリカの種牡馬サイトより]
●右の写真 : http://www.sporthorse-data.com/d?i=101567 [sporthorse-dataの写真より]