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2015/11/07 22:19
知って・観て得する海外レース(week45)
今週分の 知って・観て得する海外レースです。通算45回目です。
今週のネタは、色々と考えて、『日本の競馬ファンにとって、血統面では名が知れているが、レース振りはあまり知られていない名馬』を取り上げます。
今回取り上げるレースは、1989年のヘイドックスプリントC(英G1)です。
この年の勝ち馬は、今回取り上げる名馬 ディンヒル[Danehill]です。
血統は、父:ダンチヒ[Danzig]、母:ラジア?ナ[Razyana]。k.アブデュラ殿下の自家生産馬。
引退後は、クールモア[Coolmore]で種牡馬入り。数多の活躍馬を輩出した事は、血統ファンならご存知と思われます。
では、彼の産駒は、何ヶ国のG1を優勝したのでしょうか?これは、調べた自分でも「ビックリ」でした。何と(!)、13か国。
英・仏・愛・独・伊・日本・香港・豪国・NZ・首・南アフリカ・加・米国
南米圏以外のPART1国の競馬開催国全てでG1 勝ちを挙げていたのだ!
その彼、2003年の豪国において、種付け時の事故により亡くなっている。でも、死してなお、その仔が余すことなく活躍。
『活躍種牡馬の父』ばかりか、その祖父として影響力を誇るのである。
更に、Danehillは、母父としても、フランケル[Frankel](14戦無敗)やデインドリーム[Danedream](2011年凱旋門賞(仏G1)を制覇した独最強牝馬)等を輩出。直父系統だけでなく、母父に入っても圧倒的な影響力を誇るのだ!
なお、この彼の種牡馬活躍を写真で上手く纏めてあるサイトが存在する。以下のURLよりご覧ください。
●参考URL: http://www.aidanobrienfansite.com/danehill.php [A.オブライエンのファンがまとめた彼の種牡馬群[Sires of Sires]の一覧]
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【レース映像】
このレースで、Danehillは、出遅れ。殿追走。しかし、残り600mでは、何と(!)外埒によった馬群を強引にこじ開ける差し切り勝ちをおさめる。
このスプリントらしからぬ差し切り勝ちこそ、彼がスプリント?ステーヤーまで万能を誇る種牡馬としての才覚が感じられるのだ!
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=qkx0uDsQoyw [Slaney Quarterより]
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【写真・参考】
彼の種牡馬繋養時の写真を載せました。参考は、Pedigree Queryより。