知って・観て得する海外レース(week42)

　今週分の 知って・観て得する海外レースです。通算42回目です。

　41回目に続き、取り上げるテーマは、『日本に導入された種牡馬の現役時のレース』です。

　今回取り上げるレースは、1989年のBCクラシック(米G1)です。

　前回が欧州編、今回は米国編です。この年の勝ち馬は、今回の主役の馬 サンデーサイレンス[Sunday Silence]です。

　ご存知、問答無用(!?)の日本の大種牡馬です。日本に、1990年に初めて日本に導入。初年度産駒がターフに登場したのは、1994年。

　それ以来、フジキセキ(朝日杯3歳S/通算4戦無敗)をはじめ、全て生まれた世代からG1優勝馬が生まれるという奇跡的な種牡馬実績を挙げたのです。

　リーディングサイアーは、1995?2007年まで13年連続して輝きました。

　また、母父としても、2007年以降、リーディングブルードメアサイアー[母父の首位種牡馬]の座を明け渡していません。

　その彼、生まれつき、脚がヒョロヒョロとして、馬体が貧相という1000頭いたら、999頭は、使い物にならない 程だったというレッテルを貼られていたのである。

　さらに、当歳時に悪性ウイルスに感染した。また、その馬運車に載せられた時、運転手が急性の心臓発作を起こした事がきっかけで、大横転 の事故が起きた時、『九死に一生を得る』程の状況を送ったのです。

　そんな事があっても生きている彼の『生命力』がこれほどまでに日本・世界に恩恵を受けるとは当時は、夢にも思っていませんでした。

　種牡馬実績等は、書ききれなくなるので、Wikipediaに掲載しています。是非、ご覧ください。

●サンデーサレンスURL(Wikipedia)： https://ja.wikipedia.org/wiki/サンデーサイレンス#cite_note-EL-SS-2
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【レース映像】
　この年のBC クラシックは、たったの8頭。まさに、サンデーサイレンス[Sunday Silence] VS イージーゴア[Easy Goer]の一騎打ち。

　過去3回対戦してSunday Silence の2勝1敗。その最終決戦です。

　レースは、最低人気(とはいっても、G1 2勝馬)の スルーシティースルー[Slew City Slew]の好ダッシュで幕が開く。

　Sunday Silence は、好位置4番手。ライバルEasy Goerは、後方3番手で獲物を狙うかの如く後方待機。道中は、縦長。しかし、中盤?終盤では、一気に詰まる。
　
　先に仕掛けたのは、ブラッシングジョン[Blushing John]しかし、その横を叩き落とすかのごとく、Sunday Silenceが襲う。そして、残り100mでは、ライバルのEasy Goerが追い込む。

　最後は、『Sunday Silence Hold On !(サンデーサイレンスが掴んだ！)』という実況と共に、ライバル物語が終結しました。

●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=6ii3uxsveFk [Breeders' Cup World Championshipsより]

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【写真・参考】
　このレースシーンの写真です。右の黄色の服が、優勝馬Sunday Silence。左の黒の勝負服が、2着のEasy Goerです。

●写真URL : http://www.horseracingnation.com/blogs/grandstand/Breeders_Cup_Flashback_Sunday_Silence_123 [Horseracing Nation より]