884件のひとこと日記があります。
2015/10/17 12:09
知って・観て得する海外レース(week41)
先週は、PCトラブル等があり、申し訳ありませんでした。
先週分の 知って・観て得する海外レースです。通算41回目です。
取り上げるテーマは、ふと振り返って、なかなか書いてなかったテーマがありました。それは、『日本に導入された種牡馬の現役時のレース』です。
我々の予想では、良く聞く(目にする)名前でありながら、その馬のレース振りを知らない(知っているつもりでいた)ファンは、それなりに多いのではないかと想像しています。
今回取り上げるレースは、1988年の凱旋門賞(仏G1)です。
前回に続く凱旋門賞シリーズです。この年の勝ち馬は、今回の主役の馬 トニービン[Tony Bin]です。
因みに、彼の調教国は、イタリア[Italy]です。日本へは、1988年のジャパンカップに出走したその足で社台SSに導入されたのです。
種牡馬入り初年度は、1989年。1993年(初年度産駒がクラシックを戦った年代)には、
日本ダービー優勝馬 ウイニングチケット
桜花賞・オークス 2冠牝馬 ベガ
を産み、センセーショナルな種牡馬実績を挙げました。その翌年1994年には、リーディングサイアーに輝いたのです。
かつて、日本の馬産は、凱旋門賞馬の輸入に際し、『大して成果が上げられない(失敗の感)まま』の評が多かったのです。しかし、この馬は、社台グループが、狙って獲ったという種牡馬となりました。
因みに、2000年3月に急性心不全でこの世を去りました。また、種牡馬として、2頭の年度代表馬
エアグルーヴ(1997年)
ジャングルポケット(2001年)
を産むなど多く活躍馬を出しました。
あと・・・そう言えば・・・彼がこの世を去って15年が経ちます。そろそろ、『母父:トニービン』が見かける頻度も減ってしまう頃になりました。時の流れの早さをヒシヒシと感じてしまいます。
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【レース映像】
この年の出走馬は、大量24頭。そのうち、G1優勝を持つ馬は 12頭。実に、珍しい多頭数の出走メンバーでした。
レースは、トニービン[Tony Bin]は、中段よりやや後方の馬群の中で溜める。この年の本命、ムトト[Mtoto]は、後方2・3番手で直線一気に賭ける展開でした。
道中は、10馬身圏内に固まる『満員電車』さながらの状態。
フォルスストレートで、人気薄ボヤティーノ[Boyatino]が果敢に先頭に立つ。
その後を目がけて、後続が襲う。Tony Binは、残り150mで先頭に並ぶ。そして、その後ろを猛烈な末脚でMtotoが伸びる。最後は、Tony Bin が Mtotoの豪脚を封じて、昨年2着の雪辱を果たしました。
実に21年振り(モルヴェド[Molvedo])以来、21年振りのイタリア調教国による凱旋門賞制覇を遂げました。
あと、過去94回のうち、2回しかない『5歳以上の馬同士の 1・2着決着』という『高齢馬健在』の凱旋門賞でもあります。
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=8ZXd8lzhzFY [Porto Group Trasporto Cavalliより]
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【写真・参考】
このレースシーンの写真です。左の赤・黄色の縞服が、優勝馬Tony Bin。右の黄色の勝負服が、2着のMtotoです。
●写真URL : http://jra-van.jp/deep/rekishi/05_88nen.html [JRA VAN凱旋門賞特集 より]
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スーパーやっちさん
⇒とんとん514さん、『いいね!』有難うございます。
日本の競馬ファンにとっては、種牡馬の実績が目につくのですが、現役時代でも、目を引く競走馬でした。
牡馬・牝馬ともに一流に育った馬の多くは、『成長が持続する』という特徴が出ていましたね。これも、少しづつ成長していった父の特性を良く表していますね。 -
スーパーやっちさん
⇒じゅんざんさん、コメント有難うございます。
そうですよ。トニービン[Tony Bin]は、3歳時は、勝ちきれないレースが多かたのです。でも、4歳夏以降は、『グッと成長』し、5歳の凱旋門賞(仏G1)制覇まで、イタリア(伊国)国内では、ほぼ敵なしまで成長したのです。 -
とんとん514さんがいいね!と言っています。
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じゅんざんさん
トニービンは名種牡馬でしたよね。
現役時代の実績も素晴らしかったんですね。