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2015/09/05 22:58
知って・観て得する海外レース(week35)
先週分を延ばしてしまいました。もう9月ですね。知って・観て得する海外レースの第35回目です。
先週分(今週投稿)は、夏にシリーズで書いた"強き牝馬" アマゾネス[Amazoness] (牡馬と混じっても驚異的な強さを見せた(魅せた)牝馬) 別記をお届けします。
これまで、90年代、80年代、70年代 と来て今回は、2000年代にします。
今回は、これまでの欧州版の中でも、「究極」・「至宝」とでも呼ぶべきネタです。
2008年の仏1000ギニー(G1)です。
勝ったのは、ザルカヴァ[Zarkava]。実は、今回取り上げるのは、それだけではありません!
2着 ゴルディコヴァ[Goldikova]、3着 ハーフウェィトゥヘヴン[Halfway To Heaven]も併せて載せます。
勝ったZarkava。生涯戦績は、7戦無敗。同年の凱旋門賞(G1)では、日本から参戦したメイショウサムソンを完膚無きにまで叩きのめす勝利を収めた事でも、印象に残っていると思います。
また、2着のGoldikovaは、通算G1 14勝(誤植ではありません!)をおさめたカリスマ牝馬。これは、欧州グループ制度(1971年以降)の中で、史上最高数 を挙げたのです。
3着 Halfway To Heavenは、この後に、愛1000ギニー(愛G1)、ナッソーS(英G1)、サンチャリオットS(英G1)とG1 3勝を挙げたのです。
普通なら、これだけの実績を挙げれば、十分に、"最優秀3歳牝馬" に値するレベルの実績だと思われます。
しかし、この年の世代は、「1・2着の前では、まるでお呼びでない」という扱いなのである。
(※彼女の名誉のために付け加えておくと、牝馬G1 2勝以下で、欧州最優秀3歳牝馬 に輝いたのは、1993年、2001年、2009年、2012年 の4回がある)
そう・・・何故、「究極」・「至宝」と冒頭で記述したのかというと、
1・2着の2頭[Zarkava と Goldikova]は、
カルティエ賞年度代表馬
に輝いたのである。(※日本でも、同様の名称で年度最高の馬の表彰があるのは、言うまでもない)
そんな後の年度代表馬に牝馬で輝いた驚愕。このレースは、そんな彼女らの「初邂逅」なのである。
ついでに言うと、日本では 「年度代表馬に輝いた牝馬同士の対決」は、歴史上、一度もありません!(※惜しいモノは、ウオッカとダイワスカーレット もしくは、ウオッカとブエナビスタの対決)
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【レース映像】
超貴重な(!)レース映像が、観られます。このレースは、14頭立て。レースは、
Halfway To Heavenは逃げ馬直後の2・3番手。Goldikovaは、その後ろ4・5番手に付ける。
大本命のZarkavaは、後方3番手グループで直線に入るまで我慢。
直線は、Halfway To Heavenの強気の先頭立ちをセンスのGoldikovaが交わす。しかし、その外を余裕の末脚でZarkavaが交わす。
この3頭。直線では、残り300mを切るまでは、ムチは入っていないのである。それで、勝ち時計は、1.35.2sのレースレコード。
●レース映像URL(一部のみ You Tubeより) : https://www.youtube.com/watch?v=t-Q8NGod9Gw
[u2miguelturf様より 13:18 - 14:54 までが該当。]
また、niconico動画では、Fullがあります。
●レース映像URL(niconico動画より) : http://www.nicovideo.jp/watch/sm4831308 [※コメント画面を消してみる事をオススメします。]
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【写真・参考】
下の写真は、3頭の結合です。
左は、Zarkava。2008年 凱旋門賞(G1)を優勝した時の写真。
右上は、Goldikova。BCマイル(米G1)2008年[1回目]の優勝直後の写真。
右下は、Halfway to Heaven。このレースから中1週で臨んだ 愛1000ギニー(愛G1)優勝時の写真です。
※競馬キャリアが、7年未満のFanに知って欲しいと思い、この写真を載せました。