知って・観て得する海外レース(week34)

　8月下旬です。少々遅くなりましたが、知って・観て得する海外レースの第34回目です。

　今週は、英国で英国インターナショネルS(英G1)がありました。ですが、そのレースではなく、その馬にまつわるレースを取り上げます。

　取り上げるレースは、この日記で初のイタリア競馬です。2005年のミラノ大賞(伊G1)[Gran Premio di Milano]です。

勝った馬は、エレクトロキューショニスト[Electrocutionist]です。

　この馬名を聞いて、『ピン』と来たファンがいたら、それなり(約10年以上)の競馬通だと思います。

　実は、10年前の英国インターナショネルS(英G1)を勝った馬です。その舞台で、日本のゼンノロブロイ[Zenno Rob Roy](2004 JRA年度代表馬)の参戦をゴール前で交わした馬です。

　この馬は、イタリア調教馬。また、自身の調教国から出国した初のレース。英国初遠征です。

　しかも、伊調教馬が英国初遠征でG1制覇を遂げたのは、あのリボー[Ribot](1956 キングジョージ6世&QEDS(英G1))以来、49年振りの快挙をおさめたのです。

　まだニュースには上ってこないが、イタリア競馬は、『PART2国落ちが迫る』 というかつてない危機に瀕している国です。

　その国から現れたヒーローです。

　その彼、2006年には、英国インターナショネルS(英G1)を勝つシーンを生で見ていたS.モハメド殿下 の即断で、ゴドルフィン[Godolphin]入り。

　それ以後は、ドバイWC(首G1)を優勝するなどの活躍を見せた馬です。

　余談だが・・・彼は・・・現在は、この世にはいません。実は、2006年9月9日に、急性心臓麻痺により、死去。帰らぬ馬となってしまいました。

　翌月で逝去から9年になります。改めて、ご冥福をお祈りいたします。
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【レース映像】
　超貴重な(！)レース映像が、観られます。このレースは、5頭立て。レースは、共和国大統領賞(伊G1)2着のヴォルドゥヌイ[Vol de Nuit]と並走して先行。直線では、完全に2頭のマッチレース。それを制し、伊国で初のG1勝利を挙げました。

　因みに、このレース、通算キャリア 僅か6戦目での快勝でした。

●レース映像URL(伊語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=scmR5WE4ylE [Gabriele Candi様より]

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【写真・参考】
　下の写真は、3種の結合です。

　左は、2005年 英インターナショナルS(G1)。ゼンノロブロイとの一騎打ちを正面から撮影した写真です。

　真ん中は、2006年ドバイWC(首G1)優勝後、スポットライトを浴びるシーンです。モハメド殿下との握手がこの年の至高のシーンの一つでした。
　このレースは、カネヒキリ[kane Hekili]との一騎打ちに完全勝利しました。

　右は、2006年のキングジョージ6世&QEDS(英G1)です。このレースは、我が日本のハーツクライ[Heart's Cry]とハリケーンラン[Hurricane Run]との至高のデッドヒートが収められているシーンです。

　この3戦は、全て日本の最強クラスの海外遠征のレースです。その3度とも、日本調教馬に先着したのです。

●左写真URL : http://www.dailymail.co.uk/sport/racing/article-1299430/Trainer-Edmondo-Botti-says-hes-scared-Harbinger-ahead-York-trip.html [Dailymail.co.ukより]

●中写真URL : http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/16608/spectacular-bid-how-good-a-stallion [Blood Horseより]

●右写真URL : http://www.racingtips.com/category/tips/king-george-vi-and-queen-elizabeth-stakes-tips-201307170053/ [Racing Tipsのレース写真より]

※競馬キャリアが、10年未満のFanに知って欲しいと思い、この写真を載せました。