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884件のひとこと日記があります。

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2015/08/14 13:47

知って・観て得する海外レース(week33)

 8月中旬、お盆真っ只中です。知って・観て得する海外レースの第33回目です。

 今週取り上げるのは、久しぶりに、アメリカ競馬を取り上げます。

 今回は、『日本では、起こり得ないレース』・『トリビアの泉に取り上げられても良い程』・『アメリカンファラオ[American Pharoah]でも、出来んだろ!』

 という衝撃のレースを取り上げます。

 それは、1980年のウッドウォードS(G1)です。その前代未聞の衝撃の結果・・・それは、単走(1頭立て)でG1 を走った馬のG1レースです。

 衝撃を起こした馬 もとい、単走でG1 を走った馬は、スペクターキュラービッド[Spectacular Bid]です。

 1978年の2歳デビュー以来、G1を 12勝挙げ、3歳時(1979年)には、ケンタッキーダービー(G1)・プリークネスS(G1)の2冠の勝利を挙げました。

 ベルモントS(G1)では、3着に敗れるものの、それまでに12連勝を挙げる、シアトルスルー[Seattle Slew]・アファームド[Affirmed]らと並び称される
70年代末?80年代の米最強馬です。

 そんな彼のこのレース。実は、ライバルが続々と『対戦回避』という名の『白旗』を挙げた末、何と本当にライバルが1頭たりとも残らなかったのです。

 あと、このレースの後、彼は、『走る』選択肢を取らなかったのです。つまり、このレースが、現役最後の競馬場での姿なのです。

 個人的に・・・もし、BC(ブリーダーズカップ)が5年くらい早く創設されていたら、この様な事態が本当に起きてしまったのか?

 もし、違う世代に産まれていたら?

 という2点が、永遠の謎のように思えます。

 あと、彼の現役時代、レコードを叩き出したのは通算8回。それでいて、故障すら無いのである。まさに、アメリカ競馬理想のスピードサイボーグとでも呼べる馬と思います。

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【レース映像】
 超貴重な(!)レース映像が、観られます。このレースは、1頭立て。それだけを見るのは、つまらないですね。

 何と(!)、そのレースの本馬場入場シーンからの映像が見つかりました!

 以下のURLよりご覧ください。これぞ、『本当の公開調教』と呼べるモノです。

●レース映像URL(英語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=b9JYygqNfgE
[Vintage North American Horse Racingより]

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【写真・参考】
 下の写真は、2003年に亡くなる時に、Blood Horse誌及びHPで載せられた 彼の晩年の写真です。毛色は、芦毛。現役時代の姿と大きく違うのが印象的。

 何となく、日本の競走馬だと、クロフネ を思い出します。

掲載元URL : http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/16608/spectacular-bid-how-good-a-stallion [Blood Horseの特集ページから]

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  • スーパーやっちさん

    ⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。

     興行面の是非は、色々な考えがありますね。

     それはさておき、凄い昔の馬の話題を書いてきましたね。有難うございます。かつて、マルゼンスキーが出るレースに、「頭数揃えて成立させた」というのを思い出しました。

    2015/08/24 22:17 ブロック

  • 広瀬北斗さん

    すっかりご無沙汰です。

    アメリカって,興行のためにはレース条件さえも変更してしまいますものね…

    しかしマルゼンスキーの逸話(実話)を思い出します(笑)。

    2015/08/23 06:22 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒トキノナミダさん、コメント&『いいね!』有難うございます。

     そうですね。昔(Internetが無い時代)では、競馬・馬券に対する価値観がかなり違いますね。

     一方、Internetが発達した現代では、その価値観も似るようになるかもしれませんね。

     それでも、日本の主催者(JRA)は、この手の状況になってしまっても、『頑として変えず』を行くような予感は、個人的には感じます。

    2015/08/15 13:54 ブロック

  • トキノナミダさん

    こういうレースを見るとアメリカと日本の文化の違いを強く感じますねぇ。
    粋なアメリカ人は歴史的レースとして盛り上がろう!となるのでしょうが、
    日本ではおそらくレースが成立しないとしてその年のレースは実施されないのでしょうね。例え実施されてもG1→Gのようにグレードダウンでの施行が関の山でしょうか。
    しかしこの場合、馬券買ったら元返しどころか、配当はマイナスなんでしょうね。もっとも払い戻すよりは記念としてとっておく人のほうが多そうですし、主催者としては歴史的レースで盛り上がった上に丸儲けでウハウハといった具合だったのかもしれませんね。

    2015/08/14 22:19 ブロック

  • トキノナミダさんがいいね!と言っています。

    2015/08/14 22:12 ブロック