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2015/08/14 12:45
知って・観て得する海外レース(week32)
お盆シーズンです。先週は、書きそびれてしまい、すみませんでした。知って・観て得する海外レースの第32回目です。
前回(week31)に続き、アマゾネス[Amazoness] (牡馬と混じっても驚異的な強さを見せた(魅せた)牝馬)
を取り上げます。
その中から、今週は、『これぞ、古典もの』と呼べる1974年 キングジョージ6世&QEDS(G1)です。
このレースで取り上げる アマゾネス[Amazoness] は
ダリア[Dhalia]
ハイクレア[Highclere]
の2頭です。
この2頭、『40年以上前の競走馬』ながら、日本競馬シーンに大いなる影響を与え続けている牝馬(馬自身ではなく、彼女らの血こそ)なのです。
良く知れている2着から。2着 ハイクレア[Highclere]は、エリザベス女王陛下の所有馬。
現役引退後は、繁殖として5頭の馬を産む。
初仔:ミルフォード[Milford]
2番仔:バラクレア[Burghclere]
3番仔:ハイトオブファッション[Height of Fashion]
4番仔:ハイブロウ[Highbrow]
5番仔:ウィリートリック[Wily Trick]
(※初仔のMilford 意外は、牝馬。)
その中から、2番仔Burghclere ⇒ ウインドインハーヘア[Wind In Her Hair] を通じてディープインパクトを産んだ牝系なのです。
また、この牝系は、2?5版仔の牝馬から、全てが2代以内に、諸外国でG1優勝馬を輩出し続けている系統です。(※こちらは、ディープインパクト のページの『牝系図』から調べられます。)
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今度は、勝ち馬 Dhaliaを。こちらは、繁殖入り後、13頭の仔を産む。その馬は、以下の通り。
初仔:バルコンズ[Balcones]
2番仔:ディカドラチェム[Decadrachm]
3番仔:ジェイオーダリア[J.O. Dahlia]
4番仔:ダハール[Dahar]
5番仔:リヴリア[Rivlia]
6番仔:ベゴニア[Begonia]
7番仔:デレガント[Delegant]
8番仔:ダリズイメージ[Dahlia's Image]
9番仔:ワジド[Wajd]
10番仔:ダリアズドリーマー[Dahlia's Dreamer]
11番仔:リランダフ[Llandaff]
12番仔:ダーリンダリア[Darling Dahlia]
13番仔:タニ[Tani]
先ず、最初の方の2・4・5番仔(全て牡馬)は、日本に輸入された。
(※ Decadrachmの仔は、93マイルCS(G1)2着 イイデザオウを輩出。Rivliaは、93皐月賞(G1)優勝 ナリタタイシンを輩出。)
牝系も、6番仔 Begoniaからは、今年引退したアイスフォーリス[Ice Follies](12オークス(G1)3着) (※Begonia ⇒リリウム[Lilium] 辿る系統)が、繁殖入り。今でもこの牝系が保たれているのです。
特筆は、このDhaliaの牝統は、『無敗の牡馬クラシック3冠達成馬の海外挑戦を2度阻んでいる』のである。
先ずは、4番仔ダハール[Dahar]。 1986年に、日本最強馬シンボリルドルフ[Symboli Rudorf]を下して勝利した馬なのである。(1986サンルイレイS(米G1))
もう1度は、2006年凱旋門賞(仏G1)に出走したディープインパクト。その馬の夢を砕いたのは、レイルリンク[Rail Link]。
この馬の4代母:ゴールデンアリバイ[Golden Alibi]は、Dhaliaの8歳下の妹。
ここから、ドッケージ[Dockage] ⇒ ドックランズ[Docklands] と辿って産まれたRail Linkが、Deep Impact の夢を砕いたのです。
40年以上経ってなお、影響力を誇る牝馬として是非、記憶に残して欲しいと思い書きました。
(⇒続きもあります。)