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2015/07/12 11:17
知って・観て得する海外レース(week28)
7月中旬です。小・中・高は、夏休みが近付く季節になりました。知って・観て得する海外レースの第28回目です。
今週取り上げるのは、1986年 ジュライC(G1)です。勝った馬は、グリーンデザート[Green Desert]です。
選んだ理由は、主に3つあります。
(1)欧州圏で、初のDanzigの仔によるG1勝ちをおさめた馬だから。
(2)ジュライC(G1)は、今週のG1だから。
(3)Danzigの仔から生まれたG1馬の中で、最も代が長くG1優勝馬が続いている系統だから。
欧州では、ノーザンダンサー[Northern Dancer]の血が1970年代には、ニジンスキー[Nijinsky]、リファール[Lyphard]の血が早いうちに、欧州への適応が進みました。その後に、続々と入る中でDanzigの系統が欧州でどれだけの適応を見せるかが1980年代は、注目されました。
米国では、一足早く、チーフズクラウン[Chief's Crown]がG1を獲得しました。(※こちらは、知って・観て得する海外レース(week21)を参照して下さい。)
その後に続き、このGreen Desertが、Danzigのスピードを魅せて、欧州に新たな系統が作られていったのです。
今年、Danzigがこの世に生まれてから38年。実は、Danzigから出たG1勝ち馬で、私が書かせていただいたChief's CrownとこのGreen Desertの系統が、4代連続でG1優勝馬が出ているのです。
因みに、
Chief's Crown ⇒ Grand Lodge ⇒ Sinndar ⇒ Youmzain
Green Desert ⇒ Cape Cross ⇒ Sea The Stars ⇒ Sea The Moon
と続いています。
そのDanzig系統、基本は、圧倒的なスピード。そのG1勝ちは、やはり芝1200mでした。日本では、シンコウフォレスト[1998高松宮記念(G1)]、メジロダーリング[アイビスSD(G3):第1回覇者]のイメージ通り・・・スピード全開型の産駒です。
あ、そう言えば、日本調教馬で唯一英国G1勝ちを果たしたアグネスワールド[Agnes World]も、同じDanzigの血(直仔)でした。
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【レース映像】
超貴重な(!)レース映像が、観られます。この年は、ラストタイクーン[Last Tycoon]との一騎打ち。
レースでは、Green Desertは、珍しく行き脚が付かないものの、2F目で早くも先頭に立つ。その後は、残り200mまでほとんど追わず、ムチも一発も入らないままアッサリと勝利。
古馬初対戦で1番人気に応える完勝をおさめました。
●レース映像URL(英語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=7ellxdTW-6w [espmadridのチャンネルの動画]
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【写真・参考】
下の写真は、種牡馬繋養時の写真です。掲載元は、Pedigree Queryの掲載写真です。
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スーパーやっちさん
⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。
メジロダーリングが制覇したアイビスSD(G3)から、もう14年が経過しますね。懐かしいです。
でも、やはり、Green Desertの仔で走る馬は、大抵は『The Speed Horse』のイメージ通りですね。でも、血統面では、父のみならず、母父でも長距離でG1勝ちがあるので、根本的な血統資質は、高いものが感じられますね。 -
広瀬北斗さん
メジロダーリングのアイビスサマーダッシュは見に行きました。そして次走の惜敗も。何とか血を繋いでもらいたいです。
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スーパーやっちさん
⇒ゆうさん、『いいね!』有難うございます。
先程は、日記のコメントに対する返信有難うございます。
今日の重賞は、奇しくも
七夕賞(G3)・プロキオンS(G3)
とロマンチックな名称でしたね。その名前を見てコメントしました。
今後も、この日記に遊びに来てください。 -
ゆうさんがいいね!と言っています。
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スーパーやっちさん
⇒トキノナミダさん、コメント&『いいね!』ありがとうござます。
現在もなお、母父でも、存在感を放っている血です。
恐らく、シンコウフォレスト・メジロダーリングと聞けば、『ピン』と来ると思います。 -
トキノナミダさん
レース映像ではまさに完勝でしたね。
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トキノナミダさんがいいね!と言っています。