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2015/07/05 14:07

知って・観て得する海外レース(week27)

 いよいよ、1年の後半に差し掛かりました。知って・観て得する海外レースの第27回目です。

 今週取り上げるのは、独ダービー(G1) モノです。欧州の中でも、あまり知られないかもしれませんが、『実は、そうではない!』と言えるモノをChoiceしました。

 選んだのは、1993年です。選んだ理由は、主に3つあります。

(1)ベタですが、今日は独ダービーの当日だから。
(2)日本によく知られる名馬の出世シーンがあるから。
(3)20世紀末から21世紀へと続く血統情勢の転換点を迎える象徴的な名馬が出たから。

 勝った馬は、ランド[Lando]。あと、2着は モンズーン[Monsun]です。

 勝った馬 ランドは、我々日本人ファンには、1995年のJCを勝った独調教馬です。その彼がは、通算G1 7勝を挙げた名馬です。そんな彼の初G1制覇が、このレースです。

 2着のモンズーン。そんな彼も、この後にG1 3勝を積み重ねました。両者の血統、

  ランド ⇒ 父:Acatenango[アカテナンゴ]
        母:Laurea[ローリエ]
        母父:Sharpman[シャープマン]

モンズーン ⇒ 父:Konigsstuel[ケーニッヒツェル]
        母:Mosella[モセラ]
       母父:Surumu[ズルームー]

 こうして見ると、特徴を四字熟語で表すと、

  ランド ⇒ 継往開来(けいじゅうかいらい)
モンズーン ⇒ 温故知新(おんこちしん)

がハマる言葉と思います。

 ランドは、父を辿っていくと、

 アカテナンゴ[Acatenango] ⇒ ズルムー[Surumu] ⇒ リテラット[Literat] ⇒ ビルカーン[Birkhahn] ⇒ アルキミスト[Alchimist] ⇒ ヘロルド[Herold]

 の6代父系のうち、Literat以外は、独ダービー(独G1)優勝というドイツの主流系統の血なのです。

 また、モンズーンは、約100年前に生を受けた ブランドフォード[Blandford]の系統の出身です。

 1940年代(日本では、戦前に相当)以降は、下火になり、滅びかかる程の父系です。その父系が、新たに甦るその大役を担ったのです。

 この2頭、ランドは2013年、モンズーンは、2012年に亡くなりました。その哀悼も、遅ればせながら、この日記を通じて述べたいと思います。

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【レース映像】
 超貴重な(!)レース映像が、観られます。

 レースでは、ダークキャニオン[Dark Canyon]が先頭に立ち、後続が付いていく展開。

 Monsunは、内埒の好位置の馬群に付ける。一方のLandoは、行き脚が付かず、最後方グループ。人気の中心スタ?ンケーニッヒ[Sternkoenig]は、馬群のやや外目の好位置に付ける。

 直線は、Monsunが内を突いて先頭に立ち、その後、ライバルが差す展開。その後の展開は、以下の動画をcheckして下さい。

●レース映像URL(独語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=75dPtK0mLN0 [Stefan Kubatの動画]

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【写真・参考】
 左下の写真は、Landoが日本でJCを制覇したシーンです。

 また、右下は、Monsunのこのレースの返し馬のシーンです。

●掲載元URL[左写真] : http://jra-van.jp/fun/tokusyu/091129_02_03.html [jra-vanのJC特集より採用]

●掲載元URL[右写真] : http://www.turfebrasil.not.br/assessoria_julio_matano.htm [TurfebrasilのHPより採用]

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  • スーパーやっちさん

    ⇒とんとん514さん、『いいね!』&コメント有難うございます。

     実況をcheckして下さり、有難うございます。

     実況は、その国の言語で行われる事がほとんどです。でも、該当するレース等を探すのは、英語で行う事は、出来ます。

     あと、ドイツの競馬は、ヨーロッパの中でも、異系の血が多いです。その為、ノーザンダンサー[Northern Dancer]をはじめとする現代の主流系統が溢れ返る状況でも、受け入れやすいと思います。

     でも、そろそろこの日記記載した2頭が亡くなった今、その系統も減ってしまう予感もします。 余談ですが・・・。

    2015/07/12 02:39 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。

     もう20年が経とうとしますね。ランド[Lando]は、種牡馬として7頭のG1勝ち馬を送り出しました。

     一方のモンズーン[Monsun]は、もっと多く18頭のG1勝ち馬を送り出しました。また、日本(社台SS)に、Monsunの仔の最高傑作と言って良い

    ノヴェリスト[Novellist]

    がいますね。その産駒も2年後には、見られます。

    2015/07/12 02:26 ブロック

  • とんとん514さん

    ドイツ語の実況、初めて観ました。
    ずっと前も、英語サイトの見つけ方を教えて頂きました。

    いつもありがとうございます。

    2015/07/12 00:43 ブロック

  • とんとん514さんがいいね!と言っています。

    2015/07/12 00:39 ブロック

  • 広瀬北斗さん

    JCでのランドの勝利は見ていました。懐かしい話です(苦笑)。

    2015/07/10 04:43 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒マカさん、いつもコメント・『いいね!』・『ファイト!』有難うございます。

     今にして思えば、『こんな単勝人気の状況は、無いだろう!』とさえ思える程です、

     それだけ、国は違えど、ダービーの存在意義は、競馬共通の認識のようだという事も、改めて感じますね。

    2015/07/05 16:44 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒トキノナミダさん、コメント&『いいね!』有難うございます。

     レース映像をcheck、有難うございます。

     古馬になってからのランド[Lando]は、好位置からの競馬が多いですが、この時は、まだ未熟で、しかも行き脚が付かなかったこともあり、殿に近い位置からの競馬でした。

    2015/07/05 16:41 ブロック

  • トキノナミダさん

    大外からのランドの差し脚がすごいですね。

    2015/07/05 14:18 ブロック

  • トキノナミダさんがいいね!と言っています。

    2015/07/05 14:17 ブロック

  • マカさん

    ワンツーは伝説ですね☆

    2015/07/05 14:09 ブロック

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